ブラフマニズムとヒンドゥイズム―南アジアの社会と宗教の連続性と非連続性

班長 藤井 正人 

ブラフマニズム(バラモン教)は、ヴェーダ文献に基づく宗教儀礼と生活・社会規範を含む古代インドの支配的宗教体系である。その後の仏教やジャイナ教など、ヴェーダに基づかない非正統派の宗教の成立と前後して、ブラフマニズムの内部および周辺から、新しいタイプの信仰形態、宗教思想、宗教儀礼をもつヒンドゥイズム(ヒンドゥー教)が形成されていった。しかし、ブラフマニズムはヒンドゥイズムへと移行・解消したのではなく、両者はインドの社会と宗教の二つの基軸として、現代に至るまで並存し、混淆し、互いに影響を与え合ってきている。本研究は、ブラフマニズムとヒンドゥイズム、およびそれらと距離をおきながらも共存してきたその他の宗教との通時的および共時的関係に関する研究を通して、南アジアの社会と宗教の連続性と非連続性を解明することを目的としている。

班員
井狩彌介、田中雅一、石井美保