東夷諸族の形成過程をめぐる諸問題

班長 森下 章司

2018年4月より「3世紀東アジアの研究」班では、 『魏志』鮮卑・烏丸・東夷伝をテキストとして回読するともに、関連する考古学的調査・研究成果を集成し、それらを対比しつつ共同研究を進めてきた。しかし、これに関連する中国東北地方や朝鮮半島の考古資料は、発掘されていても未報告のものが数多くあり、また考古資料と文献史料の対比をめぐっては、意見の対立も少なくない。本研究集会は2回にわけて開催し、その第1回は竈や案といった考古資料に着目し、中国漢代の調理器具や生活様式が、朝鮮半島の無文土器―原三国時代、日本列島の弥生―古墳時代の文化にどのような影響をおよぼしたのかを議論した。第2回は中国東北地方を中心とした東北アジア各地の考古資料に焦点をあて、『魏志』東夷伝の天下観と紀元3世紀前後の国際秩序・外交関係を含むさまざまな問題について議論をおこなった。

班員
岡村秀典、稲本泰生、宮宅潔、向井佑介、高井たかね、目黒杏子、大谷育恵