環境問題の社会史的研究(2020年度)

班長 岩城 卓二

日本の近世は、生産・生活の場の拡大と、天然資源の獲得のために山野河海を切り開く大開発の時代であった。開発による諸産業の勃興は経済的発展をもたらしたが、他方でそれらに起因する環境問題が発生し、社会問題化していたことは、各地に残される近世史料から知られる。しかし、その多くは一地域内の問題に止まり、環境問題が人の健康や生活環境に関わる公害として大きな社会問題となるのは1950年代以降のこととされる。近世以降、人々は環境問題に対してどう向き合ってきたのか。そこで本研究班では、日本の近世から現代までの環境問題について、とくに環境問題に対する民衆運動・社会運動に注目し、運動が起こった現場の社会構造をふまえて環境問題を考えていきたい。あわせて、世界で発生した環境問題をめぐる民衆・社会運動と比較検討し、被害の現場に生きる住民にとって環境問題とは何かを明らかにしていく。

研究期間:2020年4月~2023年3月

班員(学外)

氏名 所属
井黒 忍 大谷大学
Holca Irina 東京大学
岡安 裕介  NPO法人京都アカデミア
河野 未央 尼崎市立地域研究史料館
鎌谷 かおる 立命館大学
唐澤 太輔 秋田公立美術大学大学院
斎藤 幸平 大阪市立大学大学院
佐野 静代 同志社大学
高久 智広 神戸市立博物館
武井 弘一 琉球大学
田中 雅一 国際ファッション専門職大学
友松 夕香 愛知大学
朴 美貞 立命館大学
橋本 道範 滋賀県立琵琶湖博物館
松嶋 健 広島大学大学院
松村 圭一郎 岡山大学大学院
松本 望 尼崎市立地域研究史料館

 

班員(学内)

氏名 所属
石川  登 東南アジア地域研究研究所
ERICSON Kjell David 学際融合教育研究推進センター
Andrea Flores Urushima 東南アジア地域研究研究所
土屋 由香 人間・環境学研究科
山越 言 アジア・アフリカ地域研究研究科

 

班員(所内)

氏名 所属
池田 さなえ
石井 美保
KNAUDT,Till
小関 隆
瀬戸口 明久
高木 博志
平岡 隆二
福家 崇洋
藤原 辰史
直野 章子