アジアにおける人種主義の連鎖と転換

班長 竹沢 泰子 

従来の人種主義の研究の大半は、非「白人」であるマイノリティ集団を主たる研究対象としてきた。しかし、日本やアジアにおける人種主義は、そのような皮膚の色で分類する単純な構図には収まらない。例えば、「白人」ではない「日本人」が行為体となった場合、身体的に不可視の人々を、自己・他者の差異化によって人種化するプロセスとメカニズムが見受けられる。さらにそのような不可視の人々と「白人」に対する両義的なまなざしが交錯し、アジアにおける人種主義は屈折した複雑性を見せている。本共同研究では、他地域との比較を射程に含めながら、知識人言説、大衆文化、科学言説等を検証し、アジアにおける人種主義の連鎖と意味転換のプロセスとメカニズムを解明する。

班員
石井美保、瀬戸口明久