東アジア古典文献コーパスの実証研究

班長 安岡 孝一 

2010年以来、我々が構築を続けてきた漢文コーパスは、MeCabを用いた形態素解析手法を、漢文処理に適用するものである。この漢文コーパスでは4階層の品詞体系を採用しており、その第2層は「名詞」「代名詞」「数詞」「動詞」「前置詞」「副詞」「助動詞」「助詞」「感嘆詞」の9種類の品詞で構成される。すなわち我々は、従来の漢文文法等で見られた「形容詞」を廃止しているのだが、これが動詞類全体にどのような影響を及ぼしているのかは、必ずしも十分に検討できていない。

本共同研究では、漢文コーパスにおける動詞類の実証研究をおこなう。すなわち、実際のコーパスにおいて「動詞」「前置詞」「副詞」「助動詞」の4つのふるまいを研究し、さらに下層の意味素性と小素性についても、現在の品詞体系の妥当性を検証する。

班員
池田巧、ウィッテルン・クリスティアン、守岡知彦