21世紀の人文学 - Our Ageを問う

班長 岡田 暁生・小関 隆・佐藤 淳二

本研究の狙いは次の三点である: 

  1. 私たちが今生きている、この息苦しく先が見えない世界 - それは一体なんであるのか、そしてそれはいつ始まったのかについて、それを「Humanitiesの危機」という相のもとに問う。それは同時に「21世紀の人文学Humanitiesの可能性」についての存在論的問いともなるはずである。
  2. 本研究は必然的に、同時代についての社会科学的調査とは一線を画するものとして、人文学固有のアプローチを目指すこととなる。すなわち「この時代はいつ始まっていたのか」についての歴史的研究が中心となる。その際に1970年代が一つの焦点となるであろう。
  3. 本研究のもう一つの焦点は芸術である。すなわち「人文学の危機」と「芸術の危機」を、「人間性の危機」という点で同根のものと想定し、単に1970年代以後の芸術を研究対象とするのみならず、芸術創作に携わる人々との連携を深め、そこから人文学の可能性についての示唆を得ることを目標とする。

本研究班は、歴史・思想・芸術という人文学研究の三本柱の間の密接な連携を深めるべく、敢えて岡田暁生・小関隆・佐藤淳二という三人の班長を立てることとする。これは、一人の班長(そしてその専門分野)へと研究成果を一元的に収斂させず、ディシプリン間の真の融合を目指すという意志を示すものである。

班員
立木康介・森本淳生・王寺賢太・藤原辰史・伊藤順二