日本の文学理論・芸術理論

班長 大浦康介

日本の文学理論・芸術理論

日本ではこれまで(主に大学で)どのような文学・芸術理論が教えられてきたか、また日本に「土着の」文学・芸術理論があるとしたらそれはどのようなものか―これら二つの問いが当研究班の中心的課題となります。

前者は明治以降における英・独・仏の文芸理論の移入という問題と重なるでしょうし、後者は近代以前も含めた、日本の歌論、物語論、芸能論、批評理論等の掘り起こしとその西洋理論との突き合わせという問題だと言い換えられるかと思います(もちろん現代日本の作家や批評家の「理論」も排除しません)。

これらの問いを西洋理論の専門家が提起し、日本の文学や芸術の専門家を交えた場で討論するというのがポイントかと考えています。

所内班員
王寺賢太、岡田暁生、小川佐和子、菊地 暁、金 文京、高階絵里加、立木康介、永田知之