絵画修復への寄付

東日本大震災への対応

「システム内存在としての世界」についてのアートを媒介とする文理融合的研究(2019年度)

班長 三輪 眞弘

現在、われわれ人類は人為的エネルギーに支えられた高度テクノロジーの只中で生きており、一見「自然」や「環境」や「心」と見えるものすら、システムなしに存立し得ない状況に至っている。本研究はこの認識から出発する。そして生命や心さえ含む地上の全存在が巨大システムに組み込まれていくこの時代の相貌につき、「サイバネティクス」「テクノロジー」「メディア」「情報学」を切り口とし、芸術創造に携わる申請者が媒介となることで人文学系と自然科学系の知見の綜合をはかり、学知の認識を紙媒体だけでなくビデオアートや音楽作品の制作という感性的次元において発信する可能性を探る。これが本研究の目的である。つまり本研究は全人類的な問題についてのアートを媒介とする文理融合研究の実践モデルを示し、かつ②学知を感性メディアを通してより直接的に社会へと接続しようとするものである。なお「システム」についての申請者の考えについては『三輪眞弘音楽藝術 全思考 一九九八~二〇一〇』(アルテスパブリッシング、2010年)を参照されたい。

 

班員(学外)

氏名 所属
松井茂 情報科学芸術大学院大学
佐近田展康 名古屋学芸大学
山崎雅史 株式会社NTTデータセキスイシステムズ
伊村靖子 情報科学芸術大学院大学
岩崎秀雄 早稲田大学

 

班員(所内)

氏名 所属
岡田暁生 副班長
瀬戸口明久
佐藤淳二
藤井俊之
上尾真道