『尚書』解釈の過去と現在

班長 竹元 規人

『尚書』は中国最古の書物の一つであり、儒教の経書として長く読み継がれ、歴史史料としても用いられてきた。そのため、その書物としての成立から具体的な解釈に至るまで、長い研究の歴史が存在し、「尚書学」という一つの学問領域を構成している。「尚書学」は、それをタイトルとした国際会議が継続して開かれるなど、近年研究が再び活発化しつつある領域でもある。
 本プロジェクトでは、中国経学史・清代学術史で著名な陳鴻森氏(蘇州大学講座教授・中央研究院歴史語言研究所兼任研究員)と、申請者による研究発表を行い、過去(主に清代)の『尚書』研究・解釈を踏まえながら、現時点での新たな解釈を示す。それによって、長い歴史を持つ「尚書学」の領域に新たな知見を加え、国際的にその成果を発信することを目的とする。『尚書』の学術的・歴史的重要性から、本研究は古代から現代までの中国学術史全体にとって意義を有するものである。

班員
古勝隆一、福谷彬