東方文化学院京都研究所旧蔵漢籍の整理と研究

班長 矢木 毅 

東方文化学院京都研究所は1929年に外務省の助成により設立された。今日の人文科学研究所東方学研究部(東アジア人文情報学研究センター)の前身である。旧蔵の漢籍はすべて東方学研究部に継承されており、その内容は『東方文化学院京都研究所漢籍目録』(1938年)によって詳細に知ることができる。なかでも天津の蔵書家・陶湘の旧蔵書、特に叢書を多く含むことで学術的にもその価値が高い。 本研究班はこの目録に掲載された漢籍の書誌情報を再吟味し、これに詳細な典拠情報を加えることによって、現行の電子目録(KANSEKI)の情報精度をさらに向上させることを目的とする。序跋等のテキスト・データを含めた典拠情報は逐次インターネットを通して発信し、蔵書印については図録を作成して刊行する。来るべき90周年、100周年の節目に向けて、近代東アジアにおける学知の原風景を探り、学術史の再構築を図るための展示会、企画展なども開催したい。

班員
井波陵一、ウィッテルン・クリスティアン、古勝隆一、永田知之、宮宅潔、
髙井たかね、土口史記、藤井律之、目黒杏子