Posted カテゴリ 活動記録.

日時:2016年7月30日(土)午前10時30分~午後6時

場所:京都大学人文科学研究所1Fセミナー室1

参加無料・事前申込み不要

 


 

10:30-12:30 第1部 『神々の明治維新』を読みなおす

繁田真爾(明星学園) 「近代」批判の方法と安丸思想史

角南聡一郎(元興寺文化財研究所) モノで読み解く『神々の明治維新』―亡失物と残存物を考える―

黒岩康博(天理大学) 『神々の明治維新』と近代南都仏教史

 

 

13:30-15:30 第2部 『出口なお』を読みなおす

石原和(立命館大学大学院) 近世社会・如来教から安丸良夫『出口なお』を相対化する

西井麻里奈(大阪大学大学院) 誰かについて、語るということ―『出口なお』から考える、個の現代史叙述とその方法―

一色哲(帝京科学大学) 近代初頭のキリスト教史における『民衆』の発見―『オージー』と『リヴァイヴァル』をめぐって―

 

 

16:00-18:00 第3部 総合討論

司会:大谷栄一(佛教大学)・永岡崇(日本学術振興会)

 


 

 

歴史学者・安丸良夫は「宗教には人間の生に意味を与えて方向づける役割があって、そこに注意を集中することで歴史の深部で働いている力を展望できるのではないか」(「現代日本における「宗教」と「暴力」」『安丸良夫集』第3巻)と語り、宗教という領域をひとつの戦略的拠点としながら、近世・近代日本の全体性を照射する著作を数多く著してきた。廃仏毀釈、民衆宗教、国体論、天皇イメージといった諸テーマに切り込んだその仕事は、多くの宗教研究者にはかりしれない影響を与えている。今日ひろく共有されている日本宗教史理解のある部分は安丸宗教史によって形成されてきた、ということもできよう。そうであれば、私たちが「日本宗教史像の再構築」を試みるうえでは、安丸良夫の宗教研究をどのように理解し、批判的に継承していくのかという課題が、不可欠のものとして立ち現われてくる。

本ワークショップでは、そうした課題へ向けた第一歩として、近代転換期における宗教的なものの再編成過程をとらえた『神々の明治維新』(1979年)、世紀転換期における民衆宗教の思想を鮮やかに再構成した『出口なお』(1977年)の二作品を読み直し、新たな宗教史研究を展望することを目指す。領域横断的な発題者からの問題提起を受けて、参加者全員を巻き込んだ議論の場を構築したい。