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■ 学位 |
1920・30年代の日本における大衆社会・文化を、都市に顕著な「大量生産・消費」という特徴のみから語る短絡はさすがに見かけなくなったが、都市人口の割合や大正教養主義の影響力の小ささに鑑み、1925年創刊の雑誌『キング』に代表される「アメリカの大衆文化」と「伝統的社会のモラル」が融合した日本大衆文化の、地方(非都市)における展開を考察したものはいまだ少ない。本研究では、大阪という大都市に隣接し、大阪との人的・知的交流も盛んながら「保存されるべき故郷」として「鄙」であり続けた奈良県を手始めに、戦間期における大衆社会・文化の形成・展開について探っていく。