山崎 岳 助教 – Assistant Professor YAMAZAKI, Takeshi

山崎 岳

■ 学位
文学博士(京都大学)
■専門分野
東洋史
■研究テーマ
東アジア地域社会史
■主たる講義科目
なし

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明代後期「北虜南倭」時代の中国社会

中国史において、16世紀は危機の時代であった。「夷狄入寇」の背景では、慢性的な貧困問題と、あらゆる形態での暴力的抑圧と、環境破壊に起因する自然災害が、明朝建国当初の体制を蝕んでおり、その福利厚生からあぶれた人々が、互いに結びあい、かつ憎しみあって、王朝的秩序とはおよそ無縁な行動に突き動かされていた。一方、当時の文士たちにとって文明の黄昏と映った明末の世に、中国社会特有の自由と近代性を見いだす論者も少なくない。こうした先の見えない、ある種の可能性を秘めた混迷の時代が、果たして、私たちの時代を映す鏡となりうるか、あるいは「近代」によってただ淘汰されただけの過去にすぎないのか、文献資料を読み込みつつ考えていきたい。