教員著書

人文科学研究所の個人研究と共同研究の成果は、多くの新知見に満ちた著作として公刊され、人文学の発展と普及に貢献している。共同研究班による成果は、論集としてまとめられることが多いのに対し、個人研究の成果は、単刊の学術書のほか、個別のテーマをさらに掘り下げ、一般読者向けにわかりやすく解説した書物として刊行されるものも少なくない。どちらも新たに拓かれた知の地平を社会に還元し、共有して行くうえで、重要な役割を担っている。

2016年


赤い星は如何にして昇ったか 知られざる毛沢東の初期イメージ

『赤い星は如何にして昇ったか 知られざる毛沢東の初期イメージ』
京大人文研東方学叢書 2

石川 禎浩(著)

その名は轟けども姿の見えない毛沢東――政府官報に掲載された太っちょ毛沢東はいったい何者なのか。傑作ルポルタージュ『中国の赤い星』によって毛の素顔が明らかになるまで、偉大なる革命家は世界で如何なるイメージをもたれていたのか。世界中に散らばった毛沢東像の断片を 拾い集め、本場中国の人びとも―あるいは毛本人すら―知らない、若き日の毛のイメージを浮か び上がらせる。『中国の赤い星』によって覆されるそのイメージとともに、同書が「名著」の高みへと昇る過程を描く。

出版社:臨川書店
定価:3,000円(税抜)
刊行日:2016年11月
ISBN:978-4-653-04372-0
版型:四六判・上製・紙カバー装・帯付
総ページ数:272頁



韓国の世界遺産 宗廟 王位の正統性をめぐる歴史

『韓国の世界遺産 宗廟 王位の正統性をめぐる歴史』
京大人文研東方学叢書 1

矢木 毅(著)

1995年、優れた歴史性と独特の建築様式からユネスコ世界文化遺産に登録された韓国の宗廟。 宗廟とは、歴代の王および王妃の位牌をまつる霊廟であり、その変遷は朝鮮王朝の歴史そのもの ともいえる。当時の儒教知識人たちが繰り広げた宗廟の祭祀をめぐる議論を紹介しながら、その 背景にある儒教思想の本質にせまり、王位継承者の選定から知識人の党争まで――あらまし五百 年におよぶ王朝国家の実像をあぶりだす。歴史にたち現れる朝鮮民族の姿とは。

出版社:臨川書店
定価:3,000円(税抜)
刊行日:2016年11月
ISBN:978-4-653-04371-3
版型:四六判・上製・紙カバー装・帯付
総ページ数:224頁



『人種神話を解体する1 可視性と不可視性のはざまで』

『人種神話を解体する1 可視性と不可視性のはざまで』

斉藤 綾子・竹沢 泰子(編)

2011年から取り組んできた国際・学際的共同研究「人種表象の日本型グローバル研究」プロジェクトの成果を示す「人種神話を解体する」全3巻シリーズの第1巻。本来見えるはずのない人々の差異は、歴史・社会的にどのように徴づけられてきたのか。見えない人種が創られていく現場に、近代史と現代、日本とアジア・ヨーロッパ・アメリカの事例から切り込む

出版社:東京大学出版会
定価:4,800円(税抜)
刊行日:2016年10月
ISBN:978-4-13-054141-1
版型:A5判・上製
総ページ数:296頁



『人種神話を解体する2 科学と社会の知』

『人種神話を解体する2 科学と社会の知』

坂野 徹・竹沢 泰子(編)

「人種神話を解体する」シリーズの第2巻。人種主義は無知の所産ではなく、科学を含む知こそが人種主義を駆動してきたとはいえないか――。近代知における考古学・人類学・医療の再考から、最近のゲノム研究が私たちに要求するヒトの差異の認識の現在まで、“人種という知”の歴史と現在を問う。

出版社:東京大学出版会
定価:4,800円(税抜)
刊行日:2016年11月
ISBN:978-4-13-054142-8
版型:A5判・上製
総ページ数:344頁



『人種神話を解体する3 「血」の政治学を越えて』

『人種神話を解体する3 「血」の政治学を越えて』

川島 浩平・竹沢 泰子(編)

「人種神話を解体する」シリーズの第3巻。複数のルーツをもつ人びとは称揚と差別のもと「何者」として社会に位置づけられるのか。また、彼らは当事者としてどのような葛藤・交渉を経ながら自らの生き方を模索しているのか。アイヌ、沖縄、在日外国人、「ハーフ」の歴史と現在に迫る。

出版社:東京大学出版会
定価:5,000円(税抜)
刊行日:2016年9月
ISBN:978-4-13-054143-5
版型:A5判・上製
総ページ数:384頁



『Trans-Pacific Japanese American Studies: Conversations on Race and Racializations』

Trans-Pacific Japanese American Studies: Conversations on Race and Racializations

Editor: Takezawa, Yasuko; Okihiro, Gary Y.

Trans-Pacific Japanese American Studies is a unique collection of essays derived from a series of dialogues held in Tokyo, Kyoto, and Los Angeles on the issues of racializations, gender, communities, and the positionalities of scholars involved in Japanese American studies. Bringing together some of the most renowned scholars of the discipline in Japan and North America, the book seeks to overcome past constraints of dialogues between Japan- and U.S.-based scholars by providing opportunities for candid, extended conversations among its contributors.
The collection is also notable for featuring underrepresented communities in Japanese American studies, such as Okinawan “war brides,” Koreans, women, and multiracials.

Publisher: University of Hawaiʻi Press
Price: $68.00
Date of publication: September 2016
ISBN: 978-0-8248-4758-6
Format: Cloth
Pages: 456 pp.


2014年


『食べること考えること』

藤原 辰史(著)

ナチス・ドイツ、あるいはや明治時代の貧民窟で食べられていたものは? 原発とTPPで揺れる日本の食の未来は? 歴史の細部から新しい物語をつむぎだし、エネルギー、生命倫理、生活文化をめぐってわたしたちに共考をうながす多彩なテクストを集成しました。

出版社:共和国
定価:2,400円(税抜)
刊行日:2014年6月
ISBN:978-4-907986-01-8 C0022
版型:四六変判・上製
総ページ数:288頁


『フェティシズム研究2 越境するモノ』

田中 雅一(編)

近代は「未開」のモノ崇拝を「フェティシズム」と呼んで切断した。それが,近代社会に刻印されたモノの呪いの始まりであった 。モノをめぐる固着した植民地的関係の相対化を図りながら,「信仰」「蒐集」をキーワードに,領域と地域を軽やかに越境するモノの呪力に迫る。ヒトと身体とモノの目くるめく交歓を描くシリーズ第2巻。

出版社:京都大学学術出版会
定価:5,184円(税込)
刊行日:2014年3月
ISBN:978-4-87698-950-8
版型:A5判・上製
総ページ数:510頁


2013年


『露出せよ、と現代文明は言う』

立木 康介(著)

マス・メディアが芸能人や一般人の「告白」を四六時中垂れ流し、携帯電話によってどんな公的な場所にも個人の私的空間がやすやすと持ちこまれ、ブログと呼ばれる半透明な媒体に私生活のよしなし事が無造作に綴られ、常軌を逸した犯罪が世間を震撼させるたびに加害者の「心理的動機」とやらが一斉に暴き立てられる現代。そこでは、表象の死、メタファーの消滅、神経症の衰退、詩の凋落、思考=思想の弱体化が同時に進行している。このことは、現代の精神病理にどのように映し出されているのだろうか。それは私たちの「症状」をどのように変化させつつあるのだろうか。そしてこの変化はいかなる実質を伴っているのだろうか。本書は、これらの問いにたいする、ラカン派精神分析からの回答の試みである。

出版社:河出書房新社
定価:2,400円(税抜)
刊行日:2013年11月
ISBN:978-4-309-24637-6
版型:四六判変形
総ページ数:304頁


『近代日本の歴史都市 古都と城下町』

高木 博志(編著)

昨今、世界遺産登録など、空前の「古都」ブームであるが、そもそも「古都」とは近代に生み出された概念であり、あらためて「古都」を相対化した学問研究が求められている。本書は「都市の歴史性」をキーワードに、京都・奈良・伊勢など天皇制と関わった都市である「古都」、金沢・仙台・岡山・尼崎・三都などの「城下町」を対象に、歴史学を中心に建築史・造園史・美術史など分野を超えた研究者が参加した共同研究「近代古都研究」班(2006~2011年、代表高木博志)の成果である。

出版社:思文閣出版
定価:8,190円(税抜)
刊行日:2013年8月
ISBN:978-4-7842-1700-7
版型:A5判
総ページ数:600頁


『二十世纪中国的社会与文化』

石川 禎浩(著),袁 広泉(訳)

本书以社会主义思想在20世纪初传入中国直至今日的约100年为尺度,应用史学方法,从思想、文化、政治等方面对中国的社会主义文化现象进行探究。此外,清末及民国时期对社会主义的认识、1930年代的左翼文化、延安时期的文艺政策、共和国时期学术领域及学术规范的改变等,也与社会主义文化具有密切关系,变在本书之列。

出版社:社会科学文献出版社
定价:¥79.00
出版时间:2013年3月
ISBN:978-7-5097-4269-3
开本:1/20开
页数:508頁


『海の近代中国 福建人の活動とイギリス・清朝』

村上 衛(著)

貿易、海賊・海難、移民など、清末中国の 「海の歴史」 に注目し、福建人の活動とイギリスの役割を焦点に、漢文・英文史料を博捜することで、アヘン戦争の再定義を含め、中国を新たな時代へと突き動かした力を多角的に明らかにする。海と陸、近世と近代を接続し、歴史像を刷新した労作。

出版社:名古屋大学出版会
定価:8,400円(税抜)
刊行日:2013年2月
ISBN:978-4-8158-0719-1
版型:A5判・上製
総ページ数:692頁


2012年

『The Formation of the Chinese Communist Party』

Ishikawa Yoshihiro

Official Chinese narratives recounting the rise of the Chinese Communist Party (CCP) tend to minimize the movement’s international associations. Conducting careful readings and translations of recently released documents in Russian, Japanese, and Chinese, Ishikawa Yoshihiro builds a portrait of the party’s multifaceted character, revealing the provocative influences that shaped the movement and the ideologies of its competitors.

Making use of public and private documents and research, Ishikawa begins the story in 1919 with Chinese intellectuals who wrote extensively under pen names and, in fact, plagiarized or translated many iconic texts of early Chinese Marxism. Chinese Marxists initially drew intellectual sustenance from their Japanese counterparts, until Japan clamped down on leftist activities. The Chinese then turned to American and British sources.

Ishikawa traces these networks through an exhaustive survey of journals, newspapers, and other intellectual and popular publications. He reports on numerous early meetings involving a range of groups, only some of which were later funneled into CCP membership, and he follows the developments at Soviet Russian gatherings attended by a number of Chinese representatives who claimed to speak for a nascent CCP. Concluding his narrative in 1922, one year after the party’s official founding, Ishikawa clarifies a traditionally opaque period in Chinese history and sheds new light on the subsequent behavior and attitude of the party.

Publisher:Columbia University Press
Price:$55.00 / £38.00
Date of publication:November,2012
ISBN:978-0-231-15808-4
Format:Cloth
Pages:pp.520


『ナチス・ドイツの有機農業〔新装版〕』-〈自然との共生〉が生んだ〈民族の絶滅〉- 』

藤原 辰史(著)

ナチスの農本主義とシュタイナー農法は、反発と接近を繰り返しながらファシズム時代を共有した。〈自然との共生〉はなぜ〈民族の抹殺〉に至ったか。エコロジーに潜む危険性をナチスの農業政策に読む。

出版社:柏書房
定価:2,940円(税込)
刊行日:2012年9月
ISBN:978-4-7601-4152-4
版型:A5判・並製
総ページ数:308頁


『稲の大東亜共栄圏 352 (帝国日本の〈緑の革命〉)』

藤原 辰史(著)

稲の品種改良を行ない植民地での増産を推進した「帝国」日本。台湾・朝鮮などでの植民地支配の実態と生態学的帝国主義の歴史を解明。

出版社:吉川弘文館
定価:1,785円(税込)
刊行日:2012年8月
ISBN:978-4-642-05752-3
版型:四六判
総ページ数:208頁


『ナチスのキッチン』

藤原 辰史(著)

ナチスによる空前の支配体制下で、人間と食をめぐる関係には何が生じたのか?システムキッチン、家事労働から、食材、そしてエネルギーにいたるまで、台所という《戦場》の超克を試みた、来るべき時代への《希望の原理》。新発見の事実や貴重なレシピをはじめ、未刊行資料・図版などを多数収録。

出版社:水声社
定価:4,200円(税込)
刊行日:2012年5月
ISBN:978-4-89176-900-0
版型:四六判上製
総ページ数:456頁


『韓国・朝鮮史の系譜』

矢木 毅(著)

多くの民族・国家が接触・融合を繰り広げた、東アジアの多元的な世界像の構築を試みる。国境線が定まる以前のさまざまな国家や民族の興亡をとおして、今日の韓国・朝鮮につながる「民族」や「領域」についての意識の形成過程を描きだす。

出版社:塙書房
定価:3,045円 (税込)
刊行日:2012年3月
ISBN:978-4-8273-3111-0
版型:B6判判
総ページ数:304頁


『楽都ウィーンの光と陰 比類なきオーケストラのたどった道 』

岡田暁生 (著)

毎年、元旦夜(日本時間)のニューイヤー・コンサート中継で知られるウィーン・フィル。2012年も世界約70のテレビ局で視聴され、知名度、人気とも世界一といって過言ではない。その黄金の響きを生み出した歴史的背景をたどると、単なるオーケストラの成り立ちだけではなく、ウィーンという街の表と裏の文化史が浮き彫りとなってくる。
2010年より2年間にわたり刊行され人気を博したCDつきマガジン『ウィーン・フィル魅惑の名曲』の巻頭連載エッセイ「ウィーン・フィルをめぐる断章」に加筆し、一冊にまとめたのが本書である。気鋭の音楽学者である著者が、リング(旧市街地の環状道路)をウィーン・フィルの本拠地である楽友協会からスタートし、ウィーンの街を巡回散策するかのように語りつくす。ハプスブルク帝国文化の滅亡、ナチス党員がベルリン・フィルより多かったという事実・・・暗部にも着目したユニークな音楽都市文化論の誕生だ。
貴重な写真や地図、年表なども収録し、資料性も高い貴重な一冊。トルテで知られるホテル・ザッハーや映画『第三の男』などの秘められたストーリーも紹介され、知的旅行エッセイとしても読み応え十分である。

出版社:小学館

定価: 1,995円(税込)

刊行日:2012年1月

ISBN: 978-4-09-388237-8

版型: A5判

総ページ数:264頁


2011年

『先秦時代の領域支配(プリミエ・コレクション)』

土口 史記(著)

中国の郡県制は秦漢時代に成立し、先秦時代の領域支配はその発達段階と従来は考えられてきた。本書は、1987年に出土した包山楚簡を詳細に分析し、秦漢時代の郡県制とは性質の異なる領域支配の存在を明らかにし、同時にこの支配形態がいわゆる郡県制に変容していくその過程をさまざまな史料を駆使しながらたどっていく。

出版社:京都大学学術出版会
定価:4,410円 (税込)
刊行日:2011年6月
ISBN:978-4-87698-563-0
版型:A5判・上製
総ページ数:224頁


2010年

『ツェルニー ピアノ演奏の基礎 』

岡田暁生 (著)

落日しつつある西洋社会の閉塞感のなかに胚胎し、続く大戦経験がもたらした表現とは? 前衛芸術、録音メディアの登場、ジャズの熱狂、音楽の国有化—-音楽史の切断面への試論。

出版社:春秋社

定価: 1575円(税込)

刊行日:2010年12月

ISBN: 978-4-393-93192-9

版型: 四六倍判

総ページ数:216頁


『シリーズ中国近現代史③ 革命とナショナリズム 1925-1945』

石川 禎浩(著)

協力と対立を繰り返しながら,日本の侵略に立ち向かい,中国を大きく変えていった国民党と共産党.このふたつの政党を主人公として,ソ連との関係や運動の実際などにも目を配りながら,革命とナショナリズムに彩られたイデオロギーの時代を描き出す.孫文の死から抗日戦争の終結までの激動の20年.

出版社:岩波書店
定価:861円(税込)
刊行日:2010年10月
ISBN:978-4-00-431251-2
版型:新書判・並製
総ページ数:270頁


『「クラシック音楽」はいつ終わったのか? 』

岡田暁生 (著)

落日しつつある西洋社会の閉塞感のなかに胚胎し、続く大戦経験がもたらした表現とは? 前衛芸術、録音メディアの登場、ジャズの熱狂、音楽の国有化—-音楽史の切断面への試論。

出版社:人文書院

定価: 1575円(税込)

刊行日:2010年9月

ISBN: 978-4-409-51110-7

版型: 四六判

総ページ数:147頁


『高僧伝 (四)』

慧皎(著)吉川 忠夫,船山 徹(訳)

後漢から六朝に至る高僧約500人の事績を集成した中国仏教史の基本文献.本冊には,習禅,明律(みょうりつ),亡身(もうしん),誦経(ずきょう),興福,経師(きょうし),唱導の七篇に,禅定・仏教音楽・説教に優れた沙門,仏恩に報いるため身を犠牲にした沙門,寺院の建立に尽力した沙門等の記録を収める.索引(人名・書名・寺名)を付す.(全4冊完結)

出版社:岩波書店
定価:1,260円(税込)
刊行日:2010年9月
ISBN:978-4-00-333424-9
版型:文庫判・並製・カバー
総ページ数:520頁


『徴兵制と良心的兵役拒否』

小関 隆(著)

第一次大戦下のイギリス徴兵制の導入と運用の経緯をたどりながら、良心的兵役拒否者たちの葛藤を描き出す。人文研アカデミーの連続講義を基にした「レクチャー 第一次世界大戦を考える」シリーズの1冊。

出版社:人文書院
定価:1,500円 (税抜)
刊行日:2010年9月
ISBN:978-4-4095-1111-4
版型:四六判
総ページ数:150頁


『三国志演義の世界(増補版)』

金 文京(著)

物語としての『三国志演義』は、いかに作られたのか。正史『三国志』に基づいた史実と、フィクションを交えた叙述のスタイルを分析する。さらに唐代以前から明清代にいたる『演義』の成立事情、謎につつまれた作者羅貫中の人物像、関羽・劉備・張飛ら登場人物のキャラクターの変遷など、奥深い作品世界を案内する。後半では、『演義』の研究にも大きな影響を与えた民間伝承『花関索伝』、明清代の書坊による出版戦争、『演義』に反映された正統論や五行思想など、物語の背後にある文化や世界観も描き出す。本「増補版」では、初版から十七年を経た研究の進展を随所に反映させるとともに、日本と韓国における『演義』受容の様相を第九章として新たに加えた。

出版社:東方書店
定価:1,890円 (税込)
刊行日:2010年5月
ISBN:978-4-4972-1009-8
版型:四六判
総ページ数:312頁


『カントの人間学』

Foucault,Michel(著),王寺 賢太(訳)

人間とは何か?それは神と宇宙を媒介する第三の形象なのか?日常的な「世界=世間」のなかで主体はなぜ逸脱し、失調するのか?十八世紀末にカントが発した問いを、若きフーコーが、ハイデガーに抗して解き明かす。散逸を肯定せよ!フーコー哲学の原点ともいうべき書物が、半世紀の時をへて、ここにヴェールを脱ぐ。

出版社:新潮社
定価:2,520円 (税込)
刊行日:2010年3月
ISBN:978-4-10-506707-6
版型:四六判
総ページ数:230頁


『高僧伝 (三)』

慧皎(著)吉川 忠夫,船山 徹(訳)

中国仏教史の基本文献『高僧伝』初の全和訳.後漢から六朝に至る高僧約500人の事績を集成した本書は,後の各種「高僧伝」の範となった.本冊には,竺道生(じくどうしょう)など教理に精通し中国仏教の基礎を固めた沙門(義解(ぎげ)篇四,五),および病気治癒などの不思議な行状で知られる仏図澄(ぶっとちょう)その他の沙門(神異(じんい)篇上下)の記録を収める.(全4冊)

出版社:岩波書店
定価:1,134円(税込)
刊行日:2010年3月
ISBN:978-4-00-333423-2
版型:文庫判・並製・カバー
総ページ数:462頁


『カブラの冬 (第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆)』

藤原 辰史(著)

第一次世界大戦期ドイツ。イギリスの経済封鎖は76万の餓死者を生んだ。食糧戦争としての大戦を描く。

出版社:人文書院
定価:1,575円(税込)
刊行日:2011年1月
ISBN:978-4-409-51112-1
版型:四六判
総ページ数:462頁


2009年

『高僧伝 (二)』

慧皎(著)吉川 忠夫,船山 徹(訳)

中国仏教史の基本文献『高僧伝』初の全和訳.評判の高い僧ではなく徳の高い僧について記すという方針の下,後漢から六朝に至る高僧約五百名の事績を集成した本書は,後の各種「高僧伝」の範となった.本冊には晋の道安や廬山の慧遠など,仏典を整備し,中国仏教の基礎を固めた沙門を録した「義解篇」三編を収める.(全四冊)

出版社:岩波書店
定価:882円(税込)
刊行日:2009年11月
ISBN:978-4-00-333422-5
版型:文庫判・並製・カバー
総ページ数:316頁


『帝国とアジア・ネットワーク ― 長期の19世紀』

籠谷 直人・脇村 孝平(編)

ヨーロッパ帝国主義のもとでダイナミックに展開したアジアの商業的ネットワークに光を当て、18世紀から20世紀にまたがる「長期の19世紀」の枠組みを提示する。中国とインド、二つの大国をつなぐ広域経済史を通して、アジアを見直す試み。

出版社:世界思想社
定価:4,095円 (税込)
刊行日:2009年11月
ISBN:978-4-7907-1431-6
版型:A5判
総ページ数:358頁


『高僧伝 (一)』

慧皎(著)吉川 忠夫,船山 徹(訳)

中国仏教史の基本資料『高僧伝』初の全和訳.後漢時代に伝来した仏教は六朝期に至って隆盛を極めた.梁の慧皎は,最初期450年間の高僧約500人の事績を集成(本伝257人・付伝200余人).訳経・義解・神異・習禅・亡身・誦経・興福・経師・唱導・明律の10部の内,本冊には鳩摩羅什(くまらじゅう)・法顕(ほっけん)などを扱う訳経篇,及び訳者解説を収める.(全4冊)

出版社:岩波書店
定価:1,050円(税込)
刊行日:2009年8月
ISBN:978-4-00-333421-8
版型:文庫判・並製・カバー
総ページ数:444頁


『音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉』

岡田暁生 (著)

音楽の聴き方は、誰に言われるまでもなく全く自由だ。しかし、誰かからの影響や何らかの傾向なしに聴くこともまた不可能である。それならば、自分はどんな聴き方をしているのかについて自覚的になってみようというのが、本書の狙いである。聴き方の「型」を知り、自分の感じたことを言葉にしてみるだけで、どれほど世界が広がって見えることか。規則なき規則を考えるためにはどうすればよいかの道筋を示す。

出版社:春秋社

定価: 819円(税込)

刊行日:2009年6月

ISBN: 978-4-12-102009-3

版型: 新書判

総ページ数: 264頁


『人種の表象と社会的リアリティ』

竹沢 泰子(編)

~人種のリアリティはなぜ生みだされるのか~
「人種概念」が生物学的実体をもたず、社会的構築物にすぎないということが了解されてから久しい。しかし、その人種が21世紀になってもかくも強固な社会的リアリティをもつと信じられているのはなぜだろうか。本書は「概念」と表裏一体の関係にあるその「現実感」を理解するための手がかりとして人種の「表象」に着目する。真実の歪曲として表象を論じるのではなく、様々なメディアや言説を通して人種の現実感を生み出す表象の主体的役割に光を投じる刺激的考察。

出版社:岩波書店
定価:4,600円 (税別)
刊行日:2009年5月
ISBN:978-4-00-023464-1
版型:A5判
総ページ数:320頁


『フェティシズム研究1 フェティシズム論の系譜と展望』

田中 雅一(編)

無生物である「モノ」が人へとはたらきかける??「人とモノと身体」の相互関係をフェティシズム概念から斬るシリーズ、第1巻は理論編。宗教、経済、精神分析・性におけるフェティシズム概念、フェティッシュを考える上で無視できないモノ研究、そしてこうした理論的研究がわれわれにもたらす展望、この3部から問う。

出版社:京都大学学術出版会
定価:4,410円 (税込)
刊行日:2009年2月
ISBN:978-4-8769-8759-7
版型:A5上製
総ページ数:350頁


2008年

『ピアニストになりたい! 19世紀 もうひとつの音楽史』

岡田暁生 (著)

世俗超越の精神性をあれほど重んじた「ロマン派の世紀」は、同時に、「これさえやれば誰でもできる」と謳った膨大な数のマニュアル(バイエル、ハノン、ツェルニー)、大リーグボール養成ギプスばりの手指強化器具、大人数を同時に教えるスパルタ音楽教室などが続々と生まれた時代でもあった。
今日へと続くピアノ教育がどこから生まれ、何を志向し、その過程で芸術がどのように変質していったのか、緻密な文献調査と圧倒的な筆力で描きだす好著。

出版社:春秋社

定価: 2100円(税込)

刊行日:2008年10月

ISBN: 978-4-393-93183-7

版型: 四六判

総ページ数: 304頁


『CD&DVD51で語る 西洋音楽史』

岡田暁生 (著)

グレゴリオ聖歌からハリウッド映画音楽まで―― 作品や史実のみならず、斬新な切り口で作曲家、指揮者、 演奏家をも語る。新たな視点からの西洋音楽史入門!

出版社:中央公論新社

定価: 1575円(税込)

刊行日:2008年8月

ISBN: 978-4-403-25096-5

版型: A5判変型並製

総ページ数: 238頁


『近代京都研究』

丸山 宏・伊從 勉・高木 博志(編)

本書は、丸山宏・客員教授を班長とする「近代京都研究」班(2003~2005年度)の共同研究の成果として刊行した。「近代の歴史都市としての京都」について、特殊性と普遍性を射程に入れ、歴史学・建築学・美術史・造園史・地理学などから総合的に論じた。京都における、歴史・「伝統」といった蓄積された前近代からの「遺産」と、それを前提とした近代における都市・風景・文化・政治・学知の展開に向き合った(20篇の論文からなる)。なおさきに一般向けの読み物として、2002年11月から2年間にわたる『京都新聞』への連載をもとに、『みやこの近代』(思文閣出版)を刊行した。

出版社:思文閣

定価:9,450円 (税込)

刊行日:2008年8月

ISBN:978-4-7842-1413-6

版型:A5判

総ページ数:600頁


『恋愛哲学者モーツァルト』

岡田暁生 (著)

時はフランス革命前夜――。絶対王政の没落と近代市民社会の到来という時代の亀裂のなかでこそ、モーツァルト・オペラは華ひらいた。バロック・オペラの予定調和的な世界を破壊し、男と女のエロスを歌った。「後宮」から「魔笛」に至る傑作群を「恋愛哲学五部作」として読み解く、新たな音楽=文化論。オペラ嫌いも必読!

出版社:新潮社

定価: 819(税込)

刊行日:2008年3月

ISBN: 978-4-10-603600-2

版型: 四六判変型

総ページ数: 238頁


『みやこの近代』

丸山 宏・伊從 勉・高木 博志(編)

出版社:思文閣

定価:2,730円 (税込)

刊行日:2008年3月

ISBN-13:978-4-7842-1378-8

版型:A5判

総ページ数:268頁


『キーボード配列QWERTYの謎』

安岡 孝一・安岡 素子(著)

コンピュータのキーボードは、どうしてあんな不思議な順番に並んでいるのだろう。
左上からQ・W・E・R・T・Yと並んでいるアレだ。「タイプライターのキーボードがQWERTYだったから、コンピュータのキーボードもそれをまねたんだよ」オーケー、確かにその回答は正しい。でもそれは、答の一部にしか過ぎない。それならば、タイプライターのキーボードがQWERTY配列だったのは、どうしてなんだろう。「タイプライターのキーボードは、元々はABC順に並んでたんだ。でも、タイピストのスピードが上がるにつれて、タイプライターの性能がついていけなくなり、印字をおこなうアーム同士が絡まるトラブルが増えていった。そこで、アームの衝突を防ぐために、タイピストがなるべく打ちにくいようなキー配列をデザインしたんだ。それがQWERTY配列だよ」これと似た回答を、読者も一度くらいは耳にしたことがあるだろう。でも、この回答は嘘だ。全くのガセネタだ。タイプライターのキー配列が現在と同じQWERTYになったのは、1882年8月のことだが、その時代のタイプライターにアームなんていう機構はない。アームを有するフロントストライク式タイプライターが発明されたのは、9年後の1891年6月で、実際に普及するのは20世紀に入ってからだ。1880年代に存在していないはずのアームの衝突を防ぐために、タイプライターのキー配列をQWERTYにした、なんてのは全くナンセンスだ。では、タイプライターのQWERTY配列は、本当はどのようにして決まったのだろう。それはどのように普及していって、そしてどのような形でコンピュータのキーボードに採り入れられたのだろう。あるいは、「タイピストがなるべく打ちにくいようなキー配列」なんていうガセネタを最初に流したのは誰で、このガセネタはどう広まっていったのだろう。本書では、これらを明らかにすべく、1840年代から1980年代まで、約140年間の歴史を旅することにしよう。(「まえがき」より)

出版社:NTT出版

定価:2,940円 (税込)

刊行日:2008年3月

ISBN-10: 4757141769

ISBN-13: 978-4757141766

版型:

総ページ数:211頁


2007年

『記念日の創造』

小関 隆 (編)

序論 記念日と記念行事をめぐる抗争 小関 隆、 記憶を造形する命日―ベンジャミン・ディズレイリとプリムローズ 小関 隆、大地に軍隊を捧げた日―ナチスの収穫感謝祭 藤原辰史、中国の祭日と死者を巡る物語り 佐野誠子、思い出せない日付―中国共産党の記念日 石川禎浩

出版社:人文書院

定価:1,575 円 (税込)

刊行日:2007年6月

ISBN-10: 4409510584

ISBN-13: 978-4409510582

版型: 四六判

総ページ数:171頁


『憲法9条の思想水脈』

山室 信一 (著)

出版社:朝日新聞社出版局

定価:1,365円 (税込)

刊行日:2007年6月

ISBN-10: 4022599235

ISBN-13: 978-4022599230

版型: 四六判

総ページ数:289頁


『身体技法と社会学的認識』

倉島 哲(著)

「技を身に付ける」とはどういうことか? ブルデューの実践理論、エスノメソドロジー、状況的学習論、わざ言語論、暗黙知理論、モースの身体技法論……社会学的身体論を整理。その成果を、四年間にわたる武術教室のフィールドワークで実証。

出版社:世界思想社

定価:3,780円 (税込)

刊行日:2006年2月上旬

ISBN:9784790712329

版型: A5判

総ページ数:306頁


2006年

『プリムローズ・リーグの時代 ― 世紀転換期イギリスの保守主義 ―』

小関 隆(著)

イギリス史上初めて労働者が有権者の過半に達した一八八〇年代の選挙法改正後、大方の予想を裏切り到来したのは、二〇年にわたる未曾有の保守黄金時代であった。労働者たちは、なぜ、いかにしてコンサヴァティズムへと組織・動員されたのか―欲望の肯定、悪漢の設定、女性層の開拓―一世を風靡した政治団体プリムローズ・リーグの巧みな手法と論理に迫る。

出版社:岩波書店

定価:3,990円 (税込)

刊行日:2006年12月8日

ISBN:978-4000246330

版型: 四六判・上製・カバー

総ページ数:384頁


『運命論者ジャックとその主人 』

ドニ ディドロ (著), Denis Diderot (原著), 王寺 賢太 (翻訳), 田口 卓臣 (翻訳)

出版社:白水社

定価:3,570円 (税込)

刊行日:2006年12月

ISBN: 4-560-02758-7

版型: 四六判

総ページ数:361頁


『ミクロ人類学の実践―エイジェンシー/ネットワーク/身体 』

田中 雅一 (編集), 松田 素二 (編集)

「技を身に付ける」とはどういうことか? ブルデューの実践理論、エスノメソドロジー、状況的学習論、わざ言語論、暗黙知理論、モースの身体技法論……社会学的身体論を整理。その成果を、四年間にわたる武術教室のフィールドワークで実証。

出版社:世界思想社

定価:5,040円 (税込)

刊行日:2006年7月7日

ISBN:978-4790712251

版型: 21 x 15 cm

総ページ数:466頁


『近代天皇制と古都』

高木 博志(著)

近代天皇制と古都(奈良・京都)の形成とは両者不可分であった。それは近代に創り出された天皇制の核心は、「万世一系」の国体にあり、それを歴史的、文化的に顕現する空間として古都が創造されたゆえである。こうした問題意識から、近代における神話的古代(畝傍山・神武陵・橿原神宮)の空間形成、陵墓と正倉院御物の整備、近世の京都御所の開放性や観光スポットとしてのあり方とその近代における変化、「国風文化」や「安土桃山文化」としての京都イメージの形成、世界遺産に「仁徳天皇陵」が登録されない皇室用財産のあり方、継体天皇陵の間違った治定への過程、桜とナショナリズム、といったテーマ群を論じた。

出版社:岩波書店

定価:3,255円(本体 3,100円 + 税5%)

刊行日:2006年7月7日

ISBN:4-00-022550-2

版型: 四六判・上製・カバー

総ページ数:340頁


『中国古典小説選2 捜神記・幽明録・異苑他<六朝I>』

佐野 誠子(著) 竹田 晃・黒田 真美子(編)

中国古典小説選の一巻として、六朝時代に書かれた志怪と呼ばれる、怪しいモノやコトを記した書籍から、 怪異、妖怪、鬼神等テーマ別に作品を選び、原文、書き下し文、現代語訳、語注を施す。六朝志怪の世界が一冊で味わえるようになっている。

出版社:明治書院

定価: 6720円(税込)

刊行日:2006年11月

ISBN:4-625-66343-1

版型: A5版・上製・函入

総ページ数: 446頁


『近世畿内・近国支配の構造』

岩城 卓二(著)

幕府広域支配、個別領主権力、民衆の3者を連関させ、従来の非領国論、幕府領国論、支配国論を超えた新たな支配論を提示。軍事拠点としての大坂城守衛を担った尼崎藩に着眼し、幕藩権力による畿内・近国支配の実像に迫る。

出版社:柏書房

定価: 7,140 円(税込)

刊行日:2006年06月

ISBN:4760128557

版型: A5

総ページ数:


『日仏交感の近代』

宇佐美 斉 (編)

明治期以来のフランス象徴詩のインパクト、パリ画壇を襲ったジャポニスムの衝撃――文学をはじめ、美術・音楽などの諸分野で色濃い日仏交感が行われてきた。江戸末期から昭和初期にかけて、それぞれの近代化を促進した二つの文化のアイデンテティ形成にとっての「交感」の意味を、豊富な作品事例、作家の創作意図などを分析することにより論じる。

出版社:京都大学学術出版会

定価: 4,935 円(税込)

刊行日:2006年05月

ISBN:4-87698-683-5

版型: A5

総ページ数: 456頁


The State in India : Past and Present

edited by Masaaki Kimura and Akio Tanabe

” Is the state today an offshoot of the pre-colonial Indian state or was it introduced by British colonial rule-This volume reviews critical questions about the emergence of the state in India from ancient times to the modern period. It discusses its role, form, and evolution taking into account various approaches and points of view.

Discussing the state in the context of its historical reflexivity and cultural sensitivity, the book goes beyond the critique of the Indian state from Euro-centric viewpoints. It also addresses fundamental issues central to the multifaceted understanding of the state in India.

The volume offers significant insights into the relationship between state and society and those between secularity and religiosity in India. Combining critical theoretical inputs with sound empirical analyses, it brings together the insights of an interdisciplinary array of experts from across the globe.

Its engagement with a highly topical theme makes this book a significant read for students and scholars of Indian history, politics, sociology, as also journalists, policymakers, and informed lay readers interested in the Indian state.” (jacket)

2006/02/02 | 325 pages

Publisher: Oxford Univ Press

ISBN: 0195672771


Manchuria Under Japanese Dominion

Yamamuro Shin’ichi. Joshua A. Fogel, Translator

Translator’s Preface Introduction

1. Japan’s “Sole Road for Survival”: The Range of Views Within the Guandong Army over the Seizure of Manchuria and Mongolia

2. Transforming Manchuria-Mongolia into a Paradise for Its Inhabitants: Building a New State and Searching for State-Building Ideals

3. Toward a Model of Politics for the World: The Banner of Moral State Creation and the Formation of Manzhouguo Politics

4. “The Long-Term Policy of National Management Will Always Be in Unison with the Japanese Empire”: The Paradise of the Kingly Way Stumbles and the Path Toward the Merging of Japan and Manzhouguo

5. Conclusion: Chimera, Reality, and Illusion Afterword

Interview: How Shall We Understand Manchuria and Manzhouguo-

Appendix: On the Historical Significance of Manchuria and Manzghouguo Chronology on the Modern History of Manchuria and East Asia

『増補版・キメラ ー 満洲国の肖像』(中公新書1138。中央公論新社。2004年刊)の全訳版。

2006 | 344 pages | Cloth $59.95

Publisher: University of Pennsylvania Press

ISBN: 0812239121


『文字符号の歴史(欧米と日本編)』

安岡 孝一 (著), 安岡 素子 (著)

文字符号―あるいは文字コードといったほうが通りがいいかもしれない―を論じた書籍やWWWページを見ていると、どうも気になることがある。文字符号の現在の姿しか知らず、それがどのように発展してきたかを理解していない論者が、まま見られることである。とくに、文字符号の批評あるいは批判ともなれば、その文字符号の成立過程やそれ以前の文字符号との関係が重要な論拠となるはずであり、当時の文献の参照は必須のはずである。が、それが満足になされていない。その結果、現在の文字符号の姿をそのまま過去にあてはめてしまうという、トンでもない暴論がまかり通ってしまうのである。

そのような過去の文字符号のありさまに立脚しない暴論が、この世から少しでも減ることをねがって、私たち夫婦はこの本を書くことにした。連続した歴史のどの部分を切り出してくるかについては、非常に迷ったあげく、モールス符号から始めて20世紀の終わりまでということにし、日本とそれにかかわる欧米の文字符号を中心に論述した。また、過去の文字符号の姿を、できるかぎりそのままの形で伝えるべく、この本ではすべての図版を、当時の文献から引用することにした。文字符号の成立過程やその内容に関しては、伝聞や根拠のない憶測はいっさい避け、あくまで文献によって裏づけのとれる事柄だけを、参考とした文献とともに示した。文献学や科学史研究においては、ごくあたりまえとされていることを、あたりまえにやっただけである。

なお、私たち夫婦としては、この本を入門書のつもりで書いた。すなわち、文字符号の歴史に関する入門書であり、基礎資料となるものをめざした。したがって、読者諸氏は、けっしてこの本の内容を鵜呑みにせず、あるいはこの本の記述を孫引きしないようにされたい。この本の内容は、文字符号の歴史の一断面にすぎないし、また文字符号を論ずる際には、当時の文献の参照は必須だからである。

(「はじめに」より)

出版社:共立出版

定価:6,300 円(税込)

刊行日: 2006年1月

ISBN:4-320-12102-3

版型: B5変

総ページ数: 288頁


2005年

Dislocating Nation-States

edited by Patricio N. Abinales, Noboru Ishikawa & Akio Tanabe

・Engages debates on the relevance of nation-states by focussing on areas where state formation is still ongoing

・Studies problems created by frontiers drawn by colonisers rather than indigenous peoples

・A strong theoretical contribution on a question of great current importance

As much of the world turns its attention to questions of the role and even survival of the nation-state formation in an increasingly globalized world, the authors of this interdisciplinary volume shift the focus of the debate by examining various sites of social action where the nation-state is still in a formative stage even as it is increasingly under threat. Challenges to emergent nation-building arise both from within multi-ethnic ‘states’ as well as from without, e.g., through pressure from international human rights organizations and the global capitalist marketplace.

The authors demonstrate, too, that this betwixt and between situation is neither entirely new nor unique to the globalized world system; parallel tensions already existed between locals and migrants of regional trading networks before the European colonizers arrived on the scene to further complicate matters.

Including micro level ethnographies, local histories and a macro-theoretical overview of the world-system, this volume directly engages with the complexities of globalization in marginal and troubled states; complexities that are themselves typically marginalized in debates all too often obsessed with the plight of the most powerful and developed nations.

2005 | 289 pp | hardback, 48.00

Publisher:TransPacific Press, with Kyoto University Press

ISBN 1 920901 07 8


『西洋音楽史 「クラシック」の黄昏』

岡田暁生 (著)

一八世紀後半から二〇世紀前半にいたる西洋音楽史は、芸術音楽と娯楽音楽の分裂のプロセスであった。この時期の音楽が一般に「クラシック音楽」の歴史と呼ばれている。本書は、「クラシック」音楽の歴史と、その前史である中世、ルネサンス、バロックで何が用意されたのか、そして、「クラシック後」には何がどう変質したのかを大胆に位置づける試みである。音楽史という大河を一望の下に眺めわたす。

出版社:中央公論新社

定価: 819(税込)

刊行日:2005年10月

ISBN: 978-4-12-101816-8

版型: 新書判

総ページ数: 256頁


『21世紀後半の世界の言語はどうなるのか 情報化・国際化のなかの言語』

「二一世紀後半の言語」シンポジウム企画班(池田巧ほか)

出版社:明石書院

定価: 3300円(税込)

刊行日: 2005年9月

ISBN: 4750321796

版型: 19 x 13cm

総ページ数: 260頁


『身体論のすすめ』(京大人気講義シリーズ)

共同研究班「身体の近代」・菊地 暁(編)

誰もが一つずつもつ、にもかかわらず、誰一人として同じでない「身体」。その「身体」という契機によって、私たちが繰り返し問い続けるに値する根底的な「問い」を、その根っこからラディカルに確認すること――それが本書のめざすところである。美術、音楽、宗教、天皇制、学校、労働、医学、生物学…11人の論者が掘り下げたその「問い」は、ときに補いあい、ときに重なりあい、ときに呼びかけあい、ときに打ち消しあう。だから、本書に「答え」は、ない。本書が指し示すものは、あくまで「入り口」、そしてそこから続く果てしない知的探求への「予感」だけだ。

出版社:丸善

定価: 1,890円(税込)

刊行日: 2005年4月

ISBN: 4-621-07598-5

版型: 四六判・上製

総ページ数: 202頁


『シャンドール ピアノ教本 身体・音・表現』

G.シャンドール(著) 岡田暁生 (監)(訳)

稀代のヴィルトゥオーソが指奏法・重量奏法の誤りを明快に指摘、指~腕の動きを効率的にコーディネートする「5つの基本動作」を提唱。現代ピアノ奏法の決定版。図版150点。

出版社:春秋社

定価: 2,940(税込)

刊行日:2005年2月

ISBN: 978-4-393-93763-1

版型: A5判

総ページ数: 368頁


『ナチス・ドイツの有機農業 -「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』

藤原 辰史(著

ナチス農本主義と有機農法の源流であるシュタイナー農法は、反発と歩み寄りを繰り返しながらファシズムの時代を共有した。「自然保護法」や「動物保護法」を定め有機農業の実験を進めた生命共生国家は、なぜホロコーストに行き着いたのか。ナチス農業の指導者リヒャルト・ヴァルター・ダレーらのエコロジカルな言説を分析しながら、エコロジーに潜む危険性と可能性をナチ農政から考える。

出版社:柏書房

定価: 3,990円(税込)

刊行日: 2005年2月

ISBN: 4-7601-2679-1

版型: A5判・上製

総ページ数: 308頁


『人種概念の普遍性を問う -西洋的パラダイムを越えて』

竹沢 泰子(編)

新たな共通語としての人種概念をめぐり、その歴史的検証と包括的理解に向けて 人文科学と自然科学の研究者が初めて協働した画期的成果。圧倒的な欧米ヘゲモニーがもたらす狭隘な人種理解にたいし 日本、アジア、アフリカから、地域を越えた強烈なオルタナティヴを提示する。

出版社:人文書院

定価: 3,990円(税込)

刊行日: 2005年2月

ISBN:4-409-53030-51

版型: A5判・上製

総ページ数: 520頁


『ジェンダーで学ぶ文化人類学』

田中 雅一・中谷 文美 (編)

世の中は男と女から成り立っている、というのは本当だろうか。世界には、女性と女性とが結婚する社会もある。常識を疑い、さまざまな文化から学んでみよう。ジェンダーとセクシュアリティの視点から世界をとらえなおすための斬新なテクスト。

出版社:世界思想社

定価: 1,995円(税込)

刊行日: 2005年1月

ISBN:4-7907-1096-3

版型: 四六判・上製

総ページ数:334頁


『三国志の世界(後漢 三国時代)』

金 文京(著)

流浪の英雄、蜀の劉備。中国詩文に一時代を画した魏王・曹操。老獪な現実主義者、呉の孫権。そして朝鮮半島・邪馬台国をめぐる国際関係。小説『三国志演義』を手がかりに東アジアの戦乱と外交を解き明かし、華麗なる大抗争の実像に迫る。

出版社:講談社

定価:2,730円(税込)

刊行日: 2005年1月

ISBN:4-06-274054-0

版型: 四六判・上製

総ページ数: 488頁


2004年

『生活の中の植民地主義』

水野 直樹(編)

国、台湾そして日本の日常生活に隠されている植民地主義の痕跡をやさしく明かす 韓国、台湾そして私たちの生活の中に、たしかな痕跡を残す植民地主義。初詣や命名の習慣、戸籍制度、慣行としての身体測定、体操などなど、いわば身体に刻み込まれた植民地主義を目に見えるものにする試み。伝統的な習俗と思われている初詣と日の丸・君が代との関係、いわゆる創氏改名と戸籍制度の知られざる謎など、これまでの植民主義をめぐる議論に一石を投じる内容。毎年夏に一般視聴者を対象におこなわれてきた夏季公開講座をもとに構成した、入門書

出版社:人文書院

定価: 1500円(税込)

刊行日:2004年1月

ISBN: 4-409-52051-2

版型: 四六判・並製

総ページ数: 312頁


2003年


Gender and Modernity

Akio Tanabe, Yoko Hayami & Yumiko Tokita

Drawing on a wealth of ethnographic fieldwork, this anthology examines the complexities of identity formation and self-positioning in post-colonial contexts, ranging from the impact of Christian missionaries on the women of Aboriginal Australia to the re-masculinisation of post-colonial subjects in eastern India, from the negotiation of gendered spaces in Indonesia and Thailand to the ways in which Japanese popular culture ‘plays’ with gender identities. Focusing in particular on the negotiation of gender categories, these contributions reveal that local actors are confronted with these competing values and rationalities of local traditions and global modernity.

Published by Trans Pacific Press

Published 2003,5, 300 pp.

ISBN 4 876984 51 4, hardback, 40.00

ISBN 1 876843 60 8, paperback, 19.99

『ピアノを弾く身体』

岡田暁生 (監) 伊東信宏,近藤秀樹,大久保賢,小岩信治,大地宏子,筒井はる香(著)

鍵盤に触れる指、身体全体に共鳴する響き。官能的なほどの快感こそが演奏者と聴き手を共に音楽の愉楽へ誘う。演奏する身体を介して実践と研究を繋ぐ新しい音楽学を目指す。

出版社:春秋社

定価: 2,415円(税込)

刊行日: 2003年4月

ISBN:978-4-393-93163-9

版型: 四六判

総ページ数: 312頁


2001年

『オペラの運命 十九世紀を魅了した「一夜の夢」』

岡田暁生 (著)

オペラ――この総合芸術は特定の時代、地域、社会階層、そしてそれらが醸し出す特有の雰囲気ときわめて密接に結びついている。オペラはどのように勃興し、隆盛をきわめ、そして衰退したのか。それを解く鍵は、貴族社会の残照と市民社会の熱気とが奇跡的に融合していた十九世紀の劇場という「場」にある。本書は、あまたの作品と、その上演・受容形態をとりあげながら「オペラ的な場」の興亡をたどる野心的な試みである。

出版社:中央公論新社

定価: 777円(税込)

刊行日:2001年4月

ISBN: 978-4-12-101585-3

版型: 新書判

総ページ数: 232頁


1997年

『〈バラの騎士〉の夢 リヒャルト・シュトラウスとオペラの変容』

岡田暁生 (著)

オペラは終わった? 芸術性と娯楽性を兼ね備えた最後の大ヒット・オペラ《バラの騎士》を軸に、ポスト・ワーグナーから無調に至る20世紀初頭の音楽文化の変貌を自在に描く。

出版社:春秋社

定価: 3675円(税込)

刊行日:1997年9月

ISBN: 978-4-393-93143-1

版型: A5判

総ページ数: 344頁