ある生きもののもつ全ての遺伝情報をゲノムといいます。
大腸菌ゲノム、ヒトゲノムなどというときは、それぞれ大腸菌、ヒトのもつ全ての遺伝情報を指します。ヒトの場合は、両親から受け継いだ2セット分の遺伝情報を持っているので、その半分の1セット分を調べることで「ヒト」という種を特徴づける遺伝情報が得られることになります。
現在の生命科学では、生きものの仕組みをゲノムの働きから解明しようとする研究が盛んに行われています。一つの生きものが持つゲノムには、細菌などの単細胞生物で数千個、ヒトなどの多細胞生物では数万個の遺伝子が含まれています。それら多くの遺伝子の働きがうまく組み合わさって、生きものは個体を維持し、子孫を残すことができるのです。