絵画修復への寄付

東日本大震災への対応

東アジアにおける阿弥陀如来の表象(2020年度)

班長 高橋 早紀子

西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来は、大乗仏教の中心的な尊格である。阿弥陀如来に関する造形芸術は独尊形式や三尊形式の尊像、浄土変相図や来迎図と多様で、そこには阿弥陀如来に対する様々な思想や信仰の反映が考えられる。
そこで本研究の目的は、東アジアにおける阿弥陀如来の表象についての考察を通じて、阿弥陀如来に対する多様な思想や信仰の一端を追究することにある。具体的には、中国や日本の作例を主な対象として阿弥陀如来の像容や極楽浄土の様相について検討し、図像上の特色や思想的背景に関する議論を深めることを目指す。
日本・中国・西域・ガンダーラの美術史学や考古学を専門とする班員を中心に、広い視野から阿弥陀如来の造形芸術について考究する本研究には、分野横断的学際研究としての意義がある。さらに、当該分野の第一線で活躍する若手研究者の講演を計画する本研究班には、研究期間終了後にも持続可能な若手研究者の学術ネットワークを構築するという意義もある。

研究期間:2020年4月~2021年3月

班員(学外)

氏名 所属
折山 桂子 独立行政法人 九州国立博物館
田中 健一 文化庁
田林 啓 白鶴美術館
佐々木 守俊 清泉女子大学人文科学研究科

 

班員(学内)

氏名 所属
根立 研介 文学研究科
内記 理 文学研究科
檜山 智美 京都大学白眉センター
高志 緑 人文科学研究所
折山 桂子 文学研究科
カルロッタ・アヴァンツィ 文学研究科

 

班員(所内)

氏名 所属
稲本 泰生 副班長
岡村 秀典
向井 佑介