絵画修復への寄付

東日本大震災への対応

伊藤 順二 准教授 – Associate Professor ITŌ, Junji

伊藤 順二

■ 学位
文学博士(京都大学)
■専門分野
コーカサス近代史
■研究テーマ
露土戦争とグルジア社会

業績一覧(研究教育活動DB)

近代トランスコーカサス(特にグルジア)における匪賊

ロシア革命直前のコーカサスでは、義賊あるいは匪賊の表象は、テロリストあるいはマフィアという類型とも重合しつつ、植民地本国であるロシアにおいてはコーカサス諸民族全体へのイメージとなっている。義賊・匪賊の活動と表象は、現地の軍事・治安問題と連動していると思われる。グルジアを中心に、クリミア戦争後のメグレリ反乱・1877-8年の露土戦争後の義賊現象・日露戦争前後の農民反乱・第一次大戦期の戦時体制を扱い、ロシアあるいはコーカサスの知識人のエスニシティ規定にとって匪賊イメージが果たした役割を究明したい。