拝受
以下の書物・抜き刷りを受け取りました。この場を借りて感謝の意を表したいと思います(いただいた方の名前は冒頭に記載、ただし敬称略)。
- GODA, Toh 2001 Cordillera: DIversity in Culture Change:
Asocial Anthropology of Hill People in NOrthern Luzon, Philippines.
Quezon City: New Day Publishers. pp.157. "This book is a
comparative Study of Cultures in Cordillera, Northern Luzon,
namely the Bontok and Ifugao. The Author analyzes the process
of diversity in culture change as a historical entanglement of
traditinal culture and influences of modernization or formation
of nation-states."
- P.L. グプタ 山崎元一他訳(山崎氏より)2001『インド貨幣史 古代から現代まで』刀水書房pp.305 \3800,
貨幣の写真が多数掲載。
- 宇佐美斉 編著 2001『アヴァンギャルドの世紀』京都大学学術出版会、pp.419+索引、\4600. 人文研の研究会の成果です。好みは篠原氏の「足穂と未来思想」あたりでしょうか。
- 水野直樹他『日本の殖民地支配ーー肯定・賛美論を検証する』(岩波ブックレット No.552)
- 西川麦子 『バングラデシュ/生存と関係のフィールドワーク』平凡社、pp.308、\2800, 「イスラームとヒンドゥーの小さな村で可変的(したたか)に「生きる」人々の姿を「私」との関係かが描く、静かな実験」。筆者による絵多数。絵もいいですが、いろんな意味でも実験です。
- 平野嘉彦 『獣たちの伝説 東欧のドイツ語文学地図』みすず書房、pp.222、\2800。
- 棚瀬慈郎 『インドヒマラヤのチベット世界 「女神の園」の民族誌』明石書店、pp.211 、¥2500。
- 林行夫 『東北タイ農村における実践仏教の生成と変容ーーラオ人社会の宗教民族誌』(京都大学提出博士論文) おめでとうございます。
- 諸岡道比古 『人間における悪 カントとシェリングをめぐって』東北大学出版会、pp.290、¥4300+税 現在弘前大学で教えている著者の博士論文に基づいています。わたしにとっては懐かしい哲学の世界です。
- 高木博志「近世の内裏空間・近代の京都御苑」小森陽一他『岩波講座2近代日本の文化史 コスモロジーの「近世」19世紀世界2』岩波書店、pp.274-310.
- 波平恵美子『生きる力をさがす旅ーー子ども世界の文化人類学』出窓社。 pp.243、¥1400+税 たいへん感動的な本です。
- 『文化人類学調査実習報告書2 流域社会における共有資源の利用』京都大学総合人間学部文化人類学福井研究室、pp.90、非売品。
- 高木博志他(パルテノン多摩編)『パルテノン多摩連続公演【記録集】「伝統」の創造と文化変容』パルテノン多摩、pp.224.
非売品?高木さん他、阿南透、永渕康之、瀬地山角、八木康幸各氏の講演に、質疑応答とときにはてきびしい感想がついています。
- 赤松美和「一九二〇年代のフレンド平和奨学金制度(Friend Peace Scholarships)とハワイのアメリカ化」『キリスト教社会問題研究』49:1-45. 修士論文をまとめたものですが、力作です。
- 足立明「開発の人類学ーーアクター・ネットワーク論の可能性」『社会人類学年報』27:1-33. 著者が長年伝道してきたアクター・ネットワーク論の全貌がついに文章となって現れました。
- 日本工芸会近畿支部『工芸の博物誌 てざわりを支える人ともの』淡交社、pp.143,\2095+税。松下電器産業コーポレート・コミュニケーション本部 森孝博様より。美しいだけでなく、発見の多い書物です。
- 大塚和夫編『現代アラブ・ムスリム世界 地中海とサハラのはざまで』世界思想社、pp.257, \2300+税。科学研究費の成果。大塚のほかに、赤堀雅幸、小杉泰、坂井信三、鷹木恵子、堀内正樹らの論文を収める。個人的には小杉の相談所の分析が好みか?
- 山折哲雄『増補版 美空ひばりと日本人』現代書館、pp.219、\1800+税。新春早々の拝受は山折先生のクラシックですが、公刊期日は昨年、京都新聞の連載「演歌・人情・にっぽんの心」が新しく収められています。なお現代書館からは4冊も山折哲雄対話集が出ています。
- 中牧弘允他『会社じんるい学』東方出版、pp.252、\1600+税。2001/12/21。もうすぐ消えてしまう大阪新聞の連載記事をまとめたものです。内容はもちろん田主誠画伯の版画も存分に楽しめます。
- 出口顕「インセストとしての婚姻」川田順造編『近親性交とそのタブー 文化人類学と自然人類学のあらたな地平』藤原書店 所収。2001/12
- 山崎亮『デュルケーム宗教学思想の研究』未来社、pp241、+文献表と索引、¥5800+税。著者の博士論文に基づく長年の成果。
- Lye Tuck-Po Orang Asli of Peninsular Malaysia: A Comprehensive
and Annotated Bibliography. CSEAS Research Report Series No.88.
Kyoto: Center for Southeast Asian Studies. pp. 282、非売品。
- 大越愛子 『未来12』大越さんの論考「戦争体制とフェミニズム」が巻頭論文として収められています。
- Toshihiko IZUTSU (tr and annotated) The Izutsu Library
Series on Oriental Philosophy 1 Lao-tzu Keio University Press.
pp.199, \3500+税。2001. シリーズ編者の一人澤井義次氏からの献本。
- 川村清志「映像ミディアにおける<民俗>の表象とその受容 石川県鳳至郡門前町七浦地区を中心として」『国立歴史民俗博物館研究報告』91:673-691.
2001/3. 博士論文の一部をなす論考の公刊。NHKがフィールドにやってきた。
- 佐々木克『明治維新の新視角 薩摩からの発信』明治維新学会編、高城書房、01/12/10 pp.214、\2500+税。明治維新史学会創立20周年記念大会の記録。
- 井狩弥介『ヤージュニャヴァルキヤ法典』渡瀬信之氏との共訳、注。東洋文庫698 02/1/23、平凡社、¥3000+税。
- 阪上孝訳編『フランス革命期の公教育論』コンドルセ他著、岩波文庫、02/1/30、
pp.460+. ¥860。忙しくて時間がまとまってとれないときは翻訳をするにかぎる、という現所長でもある訳者の言葉を思い出します。
- 大塚和夫『いまを生きる人類学 グローバル化の逆説とイスラーム世界』中央公論新社、pp.305, \3100+税。イスラームを研究する人類学者の中でつねに時代と理論との関わりをアクチュアルに問い続けてきた大塚氏のあらたな論集です。
- 小南一郎編『中国の禮制と禮學』朋友書店、01/10/30、pp.611、¥16.000、6年間という息の長い研究会の成果です。
- 荻野美穂『ジェンダー化される身体』keiso shobo, 02/2/15, 376+40、\3800+税。これまでに公刊された論文集です。序章のみが書き下ろし。バトラーの肉体・身体論批判が展開されています。
- 鼓みどり「『シュトゥットガルト詩篇』挿絵における絵画化のモード」『富山大学教育学部紀要』56:69-78。02/02。
- 箭内匡『異文化の学びかた・描きかた なぜ、どのように研究するのか』杉原則也、芹澤知広らとの共著。01/12/10、pp.225+26、世界思想社、¥1800+税。読みやすくアクチュアル、かつ、論文執筆マニュアルもついています。
- 松田素二『エスノグラフィー・ガイドブック 現代世界を複眼でみる』嵯峨野書院、02/1/31 pp.320, \2800+税。編者の視点の光るガイドブックです。エスノグラフィーと聞いてポルノグラフィーを想起する人類学者はあまりいないと思うが、エスノグラフィーは理論、フィールドワークは実践と、反ポルノのスローガンをもじってみると、フィールドワークとエスノグラフィーの関係も逆転するかもしれません。川田牧人氏との共編。
- 金文京他訳註『老乞大 朝鮮中世の中国語会話読本』玄幸子、佐藤晴彦との共訳、東洋文庫699 平凡社、02/2/25、¥3100+税。
- 脇村孝平『飢饉・疫病・植民地統治 開発の中の英領インド』名古屋大学出版会、02/2/25、pp.264、\5000+税。オリジナルなテーマが光る大阪市大に提出された博士論文の公刊です。
- 波平恵美子編『文化人類学 カレッジ版 第二版』医学書院、02/1/6 pp.260, 2000+税。
- 岸上伸啓『先住民による海洋資源利用と管理 漁業権と管理をめぐる人類学的研究』平成11−13年度の科研報告書。
- 飯田剛史『在日コリアンの宗教と祭り 民族と宗教の社会学』世界思想社、02/2/28, pp.369, \ 3600+税。
- 名和克郎『ネパール、ビャンスおよび周辺地域における儀礼と社会範疇に関する民族誌的研究 もう一つの<近代>の付置』三元社、02/2/25,
pp.453, \6000+税。注目の博士論文の出版です。
- Joel S. Kahn. Anthropology and Modernity. Current Anthropology
42(5): 651-680, 2001
- Margaret Jolly (and Kalpana Ram) eds. Borders of Being:
Citizenship, Fertility, and Sexuality in Asia and the Pacific.
Ann Arbor: The University of Michigan Press. 2001
- Gepffrey Samuel. The Religious Meaning pf Space and Time:
South and Southeast Asia and Modern Paganism. International Review
of sociology 11(3): 395-418. 2001.
- 子島進『イスラームと開発 カラーコラムにおけるイスマーイール派の変容』ナカニシヤ出版、pp.278, 02/2/28
\5800+税。総研大提出の博士論文の公刊です。
- 立本成文『地域研究 夢現』東南アジア研究センター、02/3/23、pp.175.退官記念のエッセー集です。
- Narifumi Maeda TACHIMOTO The Orang Hulu: A Report on Malaysian
Orang Asli in the 1960's. Subang Jaya:Center for Orang Asli
Concerns. pp.104. 2001.
- 薗田英弘編著『流動化する日本の「文化」』日本経済評論社、pp.250,\2300+税、01/9/25 NIRAチャレンジブックスの一冊です。
- 山本真鳥 山中速人編『マルチメディアでフィールドワーク』有斐閣、02/3/30, pp.192, \2600+税、先を越されたというところでしょうか。
- 窪田幸子 編著(小山修三氏と)『多文化国家の先住民 オーストラリア・アボリジニの現在』世界思想社、02/4/10,
pp.304, 2200+税。小山修三教授退官を記念する論文集。
- 諸岡道比古 F.W.シェリング『啓示の哲学』第二書6 弘前大学人文学部『人文社会論叢』6:25-60, 01/8/31
- 諸岡道比古 F.W.シェリング『啓示の哲学』第二書7 弘前大学人文学部『人文社会論叢』7:17-48, 02/2/28
- 荻野昌弘編『文化遺産の社会学 ルーヴル美術館から原爆ドームまで』新曜社、02/2/25, pp.332, 5500+税.科研『制度としての博物館』の成果、第3章「戦争と死者記憶」が気になります。写真多数。
- 伊藤泰信「ニュージーランドにおけるマオリ学とシステムの機能分化」『社会分析 』29:113-133, 02/3
- 松田素二(宮本正興との共編)『現代アフリカの社会変動 ことばと文化の動態観察』人文書院、02/4/20、pp. 441.
- 細谷広美 東琢磨編『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』音楽之友社、02/3/30, pp.223, \ 1800+税。
- 杉本良男編『二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容7 宗教と文明化』ドメス出版、02/3/30, pp/362,
\6000+税。カバーする地域は広いが、序論を除く13編の内11本がイスラームかキリスト教、2本がヒンドゥー教だが、これもイスラームとの関係を切り離せない。そういう意味で文明化する?宗教とは一神教にほかならないというヘゲモニックな世界像をゆさぶるには至っていないのでは。
- 金谷美和「吉なる布の文様 インド、カッチ地方の絞り染め」『民族藝術』18:136-146. 2002/3/25.
- 鈴木七美 『癒しの歴史人類学 ハーブと水のシンボリスムへ』世界思想社、02/3/30, pp.298, \1900+税。ハーブと水という独自の領域に分け入った鈴木さんの研究書です。癒しと言えば「いやらし」や「卑し」を連想するわたしには、入れそうにない聖域。
- 前田毅「「聖の原郷」ノート(二) 「旅するオットー」(三−二)」鹿児島大学法文学部紀要『人文学科論集』55: 1-33.
2002. 宗教学の始祖の一人とされるオットーの異文化体験、その深さがよくわかります。
- 飯田卓「マダガスカル南西部ヴェズにおける漁撈活動と漁家経済」『国立民族学博物館研究報告』 26:(1):79-129.
2001. 著書のヴェズについてのモノグラフ。
- 飯田卓「マダガスカル南西海岸部における漁家経済と農家経済 生業と食生活の分析から」『アフリカ研究』 57:37-54.
2001. 3つの複合世帯の生存戦略を比較する。生産物のsharingは金の貸し借りと同じくなかなか分かりにくい経済行為です。
- 飯田卓「漁場境界のジレンマ マダガスカル漁民社会におけるナマコ資源枯渇への対応と紛争回避」秋道・岸上編『紛争の海 水産資源管理の人類学』人文書院、2002/2/28。
- 武内進一編『アジア・アフリカの武力紛争 共同研究会中間成果報告』アジア経済研究所 2002/3/29, pp.478. 荒井悦代さんの「スリランカ紛争史年表」の各種団体や法律・合意などの説明が役に立ちそうです。
- 杉原薫他『東洋文化 特集環ベンガル湾世界の諸相』82。小槻文洋さんのスリランカ年表が便利。
- 風戸真理 「モンゴル国の地方に暮らす人々の遊牧と定住をめぐる移動と世帯間協力 ドンドゴビ県デレン郡の一家族の生活史を中心に」『リトルワールド研究報告』第一八号別冊、49-77. 2002.
- 粟津賢太「近代日本ナショナリズムにおける表象の変容ー埼玉県における戦没者碑建設過程をとおしてー」『ソシオロジカ』26(1.2):1-33.2001
- Makiko KUWAHARA. Tahitian Tattooing in the Christianization
Process: Ideological and Political Shifts Expressed on the Body.
Man and Culture in Oceania 15:23-43.1999
- 金沢大学文学部文化人類学研究室 『鳥越村別宮地区』2002
- 小松和彦『神なき時代の民俗学』せりか書房、2002/7/15. pp.253, \2500+税、 民俗学のWriting
Culture版と言えるか。ただより若い人にとっては小松氏こそ乗り越えなければならない大家であろう。
- 小川了『奴隷商人ソニエー18世紀フランスの奴隷交易とアフリカ社会』山川出版社、2002/4/20. pp.340
- 冨山一郎『暴力の予感』岩波書店、2002/6/20. pp.360 \3100+税。待望の第3沖縄論集。
- 台湾原住民研究会編『台湾原住民研究 6』風響社、2002/3/31, \6400..
- 小西正捷『インド民俗芸能誌』法政大学出版局、2002/5/15. pp.276 小西先生の第三インド論集。
- 小松和彦『日本魔界案内ーとびきりの「聖地・異界」を巡る』光文社、2002/7/15. pp.286
- 梅棹忠夫『行為と妄想 わたしの履歴書』中央公論社、2002/4/25. pp.343
- 佐々木克研究代表者『明治維新期薩摩藩の政治動向をめぐる総合的研究(平成11ー13年度科学研究費補助金研究基盤成果報告)』(課題番号11410089)2002/3.
pp.135
- 崔吉城研究代表者『北東アジアにおける日本植民地と民族移動に関する文化人類学的な研究(平成12年度-13年度科学研究費補助金研究成果報告書)』(課題番号12571018)2002/3.
pp.83
- 安井眞奈美「ブータンの出産習俗ー出産観の理解にむけて」『ヒマラヤ学誌』7:61-78. 2000
- 星宮智光「中国の人びとはどのようにキリスト教を受け容れたか」『聖母女学院短期大学研究紀要』31:1-51. 2002/3
- 黒田悦子編『民族の運動と指導者たち 歴史のなかの人びと』山川出版社、2002/4/30. pp.271, \3800+税。研究会の成果。指導者に焦点を当てるという反人類学的?手法が新鮮です。一三編から成るがアフリカには触れず。小泉潤二「民族の指導者リゴベルタ・メンチュ デイヴィッド・ストルのメンチュ批判を考える」所収。
- 礪波護・藤井讓治『京大東洋学の百年』京都大学学術出版会、2002/5/20. pp.296
- 山田富秋ほか編(好井裕明・編)『実践のフィールドワーク』せりか書房、2002/5/15. pp.257, \2400+税。
- 森本淳生『小林秀雄の論理ー美と戦争』人文書院。2002/7/10. pp.439 我が人文研の助手の鏡森本氏の処女作。『テクストの政治学』班の成果でもあります。
- 中生勝美「内陸アジア研究の足跡:内蒙古紀行」『和光大学人間関係学部紀要』6:105-124. 2001
- 中生勝美「サハリン先住民の民族誌再検討:オタスの社の戦前・戦後」『北海道立北方民族博物館研究紀要』11: 21-59. 2002
- 山口惠里子「ブドワールの仄明るい身体 襞に被われた箱」『言語文化論集』56: 51-96. 2001/3/28
- 山口惠里子「ホモ・ドゥプレックス(Homo Duplex)ーギリシアにおける輪踊りの場から」『言語文化論集』 58:35-87.2002/1/9
- 山口惠里子「イメージとしての歪んだ身体的場ーベンヤミンの箱の解体」『言語文化論集』 59:25-84. 2002/3/29
- 内藤雅雄「M.K.ガーンディーと日本人ー日中戦争をめぐってー」『アジア・アフリカ言語文化研究』63:125-174.
2002/3 わたしの戦中のインド関係の書物についてのレビューとも関わる論文。
- Hiroshi NAWATA. Coastal Resource Use by Camel Pastoralists:
A Case Study of Gathering and Fishing Activities among the Beja
in Eastern Sudan. Nilo-Ethiopian Studies 7:23-43.2001
- 山崎元一「仏滅年の再検討ー論争史の回顧とベヒェルト説批判ー」『三康文化研究所年報』33:1-29.2002/3/30
- 山口惠里子ほか編、(横山幸三監修、竹谷悦子・長岡真吾・中田元子)編『英語圏文学 国家・文化・記憶をめぐるフォーラム』人文書院.
2002/4/30. pp.424
- Hayashi Yukio and Aroonrut Wichienkeeo (ed.) Inter-Ethnic
Relations In the Making of Mainland Southeast Asia and Southwestern
China. (Collection of Revised Papers originally read at the
International Workshop on "Inter-Ethnic Relations in the
Making of Mainland Southeast Asia and Southwestern China,"
held in Chiang Rai, Thailand, 23-24 March 2001) Thailand, Amarin
Printing and Publishing Public Company Limited. March 2002. pp.310
- Sugimoto Seiko. A Hindu Renaissance on Reunion. in Hase,Y.,
Miyake H. and Oshikawa F.(eds.) South Asian Migration in Comparative
Perspective: Movement, Settlement and Diaspora. JCAS Symposium
Series 13. Osaka, National Museum of Ethnology. 2002. pp.139-152.
- 杉本星子「ファッショナブル・インディア」『季刊民族学』99: 36-51.2002/1
- 中生勝美「樺太の朝鮮人労働者 サハリン残留韓人のオラルヒストリーと公文書記録から」崔吉城研究代表者『北東アジアにおける日本植民地と民族移動に関する文化人類学的な研究(平成12年度-13年度科学研究費補助金研究成果報告書)』2002/3.
pp.21-44.
- 菅原和孝研究代表者『相互行為の民族誌的記述ー社会的文脈・認知過程・規則(平成11-13年度科学研究費補助金研究成果報告書)』2002/3.
pp.173
- 縄田浩志「イルカは“海の成メスラクダ”、ジュゴンは“海の成メスウシ”ースーダン領紅海沿岸ベジャ族の海洋哺乳動物名からみる家畜観ー」『大阪外大スワヒリ&アフリカ研究』12:189-212、2002
- 縄田浩志「海岸植生に依存するラクダ牧畜ースーダン領紅海沿岸ベジャ族の遊牧地に関する事例分析からー」『アフリカ研究』60:105-121、2002.
- 田辺繁治「再帰的人類学における実践の概念ーブルデューのハビトゥスをめぐり、その彼方へー」『国立民族学博物館研究報告』26(4):533-573、2002 はたして彼方に踏み込んだのか。最初の問題意識が途中で消えているのでは?
- 楠正弘「シャマニズム論の背景と展開」『印度学宗教学会論集』第28号別冊:1-22、2001
- Joel S. Kahn. Anthropology and Modernity. Current Anthropology
42(5): 651-680. December 2001 La Tropeでの贈り物です。
- 石橋純「民俗文化の客体化と真正性保証政策ーベネズエラ、サンミジャンにおけるアフロ系文化運動の事例からー」『ポピュラー音楽研究』3:2-18、1999
- 石橋純「聖像はいかにして聖人となるかーアフロベネズエラ文化におけるサン・ファン信仰ー」『社会人類学年報』 26:21-50、2002
- 山田仁史「台湾原住民に関する分子人類学の最近の動向 覚書」『台湾原住民研究 6』台湾原住民研究会編、風響社、2001、pp.12-48
- 山田仁史「台湾原住民の作物起源神話ーオーストロネシア民族学・先史学への一寄与」『台湾原住民研究 6』台湾原住民研究会編、風響社、2001、pp.91-178
- 中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景』中央公論新社、2002/7/25、pp.272, \780+税。 若干D2の政治学徒による新書の出版。これからが楽しみです。朝日新聞では写真入りで紹介されていました。
- Hiroyuki Kotani. Western India in Historical Transition:
Seventeenth to Early Twentieth Centuries. New Delhi. Manohar.
2002. pp.308, Rs.550.
- 桑山敬己訳、ジョイ・ヘンドリー『社会人類学入門ー異民族の世界』法政大学出版局、2002/8/1、pp.296, \3800+税。章立ての最後に親族や経済がでてくるところがユニーク。英国ではかずすくない教科書です。
- KARASHIMA, Noboru A Concordance od Nayakas: The Vijayanagar
Inscriptions in South India. Delhi: OUP. Rs.525.
- KARASHIMA, Noboru (ed.) Ancient and Medieval Commercial
Activities in the Indian Ocean: Testimony of Inscriptions and
Ceramic-shards, Report of the Taisho University Research Project
1997-2000. Taisho University.
- 小松和彦『神隠しと日本人』角川ソフィア文庫、2002/7/25、pp.238、\619+税。1991年公刊の文庫版です。
- 矢野秀武、博士論文『現代タイにおける仏教運動 社会変動と瞑想実践』東京大学(宗教学宗教史)2002
- 島岩訳、『スリランカの仏教』リチャード・ゴンブリッチ&ガナナート・オベーセーカラ著、法蔵館pp.734+xxxvii
\18,000 2002/8/10 大著の邦訳。あとがきも参考になります。なお原題はBuddhism Transformed:
Religious Change in Sri Lankaです。
- 菅原和孝『感情の猿=人』弘文堂、pp.357、02/08/31,\2200 ブッシュマンをめぐる本格的な4冊目のモノグラフです。これで日本のアフリカ研究も加速度的に出版物が増えればいいのですが、どうみても(数名の若い例外を除くと)今のところ菅原さんの一人勝ちですね。
- 中野毅(ならびに栗原淑江共訳)ブライアン・ウィルソン著『宗教の社会学 東洋と西洋を比較して』(叢書ウニベルシタス743)法政大学出版局、2002/9/10、pp.228+索 pp.26。 \3000+税。
- 川橋範子「カミンチュを語ること スーザン・セレドの「女性の霊的優越の脱本質化」は正しい戦略か?」『琉球・アジアの民俗と歴史』(比嘉政夫教授退官記念論集)榕樹書林2002/7/ 26。相変わらず明晰な論文。副題のごとくセレドへの批判です。脱本質主義的戦略の有効性を問う以前の問題が彼女の書物にはたくさんある、というところでしょうか。彼女のパラダイム変換は、もしかすると Strathernあたりを意識していたのかもしれません。ハーダカも相変わらず脱線しまくりということがよく分かりました。
- 角田恵里 Hindu nationalist Movement and Rural Development:
A Case Study of Deendayal Research Institute: Chitrakoot Project
M.Phil. Thesis submitted to International Development Centre,
Queen Elizabeth House, Oxford University.そういえば角田さんはLinacre Collegeにいたのですね。1981年のクリスマスころにロンドンでしか手に入らないすきやき用の薄肉を買って、友人を訪ねてリナカでパーティをしたことを思い出します。しかし、惨憺たる結果でした。というのも肉の購入担当者が肉屋に肉を忘れていったからです。もう遅い!!オックスフォードの市場をすきやき肉を探し回るあやしい日本人集団。肉屋の店頭にはうさぎがいっぱい吊されていたのを思い出します。
- 山折哲雄『こころの作法 生への構え、死への構え』中公新書、pp.178, 2002/9/25 \680+税。 一挙に読む。「語りの力」、「眼差しの記憶」など章立てはカルスタっぽいが、中身はまぎれもなく山折先生の世界でした。私の知らない、というか生活の一部にもなっていない日本の世界。24歳若い私でさえ知らないのだから、さらに24歳若い、今の学生あるいは新入生は異文化かもしれません。こういう人たちには、作法以前のこころもない、ということかも。一番惹かれたのは第三章の科学をめぐる問題でした。
- 遠藤 央『政治空間としてのパラオ 島嶼の近代への社会人類学的アプローチ』世界思想社、pp.288, 2002/10/30,
\3500+税。 都立大に提出した博士論文に基づくモノグラフ。
- 織田竜也 「政治経済への民族誌学的接近」『哲学』107:105-130, 2002.「ポランニー経済人類学の再考 統合形態概念のポジション」『慶應義塾大学大学院 社会学研究科紀要』 53:79-87
2001「民俗学的交換論の構築へ向けて 諏訪大社御柱祭における「ふるまい」を事例として」『日本民俗学』228:67-97.
2001 著者には前々から注目をしていました。これらの抜刷のうち2冊はすでに一度はざっと目を通したことがある、と思うと案外距離は近いのかもしれません。御柱祭の論文が一番おもしろく読めました。ところでわたしもLETS(いわゆる地域貨幣、エコマネー)が、昔東大の丸山真人先生の論文や報告を読んで以来気になっていますが、調査をしたとして何が貢献できるのか、どんな枠組みで理論化すべきなのか、そのような問いかけに避けて通れないのは織田さんのこれから出てくるバルセロナでの研究成果だと思います。
- 伊藤幹治『柳田国男と文化ナショナリズム』岩波書店。 pp.194+40, 2002/10/25,.成城大学民俗学研究所での研究の成果の一部だと理解しています。柳田文庫への注目は以前からあったと思いますが、その研究をより広い視野で、かつ最新の議論まで視野に入れた研究は伊藤先生独自のものだと思います。
- 小長谷有紀(編)『遊牧がモンゴル経済を変える日』出版文化社、pp.178, 2002/11/1 \1800+税。実践的な活動にも深く関わっている小長谷さん編集のモンゴルについての書物です。
- 森孝一「<宗教国家>アメリカは原理主義を克服できるか」『現代思想 特集アメリカを知れ』2002 10月号、(30巻12号)pp.103-115 2002/10/1.
- Sodo MORI(森祖道)2002 Recent Sri Lankan Studies in Japan: The
Humanities. Asian Research Trends: A Humanities and Social
Science Review (The Centre for Asian Cultural Studies for
Unesco) 12:1-13
- 鼓みどり「テクスチュアルな詩編挿絵のイメージ変換をめぐる一考察」『富山大学教育学部研究論集』5:103-118 2002
- 斎藤光 『生命科学の近現代史』(廣野善幸、市野川容孝、林真理編)keiso shobo, pp.375+pp.18(索引),
\3400+税。02/10/20. 11章から成る論文集で、斎藤さんは「生物学と性科学」というタイトルで論文を執筆されています。得意分野の安心して読める文章です。
- 関一敏(+小松和彦)『新しい民俗学へ 野の学問のためのレッスン26』せりか書房、\2300+税、pp.323+xi,
2002/11/02 ハイブリッドな背景を持つ編者たちの視点が若い執筆者に十分生かされていないような気もします。若き民俗学者は社会科学からいったいなにを学んできたのだろうか。「民俗学」という領域を確定し、それを養護したり鼓舞する前に対象に謙虚にせまり、民俗学の文献にこだわらない理論化を図ることが大事なのでは?それがほんとの野(越境する)学問のため、だと思います。
- 近藤光博「インドを文明化するのは誰だ?--ヒンドゥー・ナショナリストの「一神教」批判をめぐる考察」『二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容7 宗教と文明化』ドメス出版pp.283-299。「インド人民党とヒンドゥー・ナショナリズム」『現代の宗教と政党--比較のなかのイスラーム(日本比較政治学会年報4号)』早稲田大学出版部 pp.155-179。
- 山田仁史 「日本神話とギリシア神話は何故似ているのか?--『古事記』と諸神話との類似性を追う」『歴史群像シリーズ67 古事記』学習研究社pp.154-157。Das
Kreiseln und die Fruchtbarkeit in Taiwan und Sudostsien Munchner
Beitrage Zur Volkerkunde, Jahrbunch des Staatlichen Museums fur
Volkerkunde Munchen Band 7: 261-287, 2002.
- 石原俊、ダニエル・ロング(編)『小笠原学ことはじめ』南方新社。¥2800税、pp.334、 2002/9/30。知られざる小笠原についての入門書です。石原さんの「海賊から帝国へ」ならびに春日匠さんの「語られざる歴史の島、小笠原の帰属と住民」が収められています。
- 石原俊 「(報告)<移住者>として生きるということーー小笠原諸島における一女性「ケテさん」をめぐる<複数>の歴史ーー」『日本学報』大阪大学大学院文学研究科日本学研究室、2001March
No.20, pp.57-72.
- 池谷和信 『国家のなかでの狩猟採集民 カラハリ・サンにおける生業活動の歴史民族誌』国立民族学博物館研究叢書(4)国立民族学博物館。PP.290+8(索引)、2002/12/27.
- 杉本良男『インド映画への招待状』青弓社。\2400+税、pp.235+xix、2002/12/6.
- 米山俊直 『私の比較文明論』世界思想社。¥2000+税、pp.217+8、2002/12/20.
- 小谷汪之『現代南アジア(5)社会・文化・ジェンダー』東京大学出版会。¥4800+税、pp.330+1、2003/01/17.
- 春日直樹 『ミステリイは誘う』講談社。\700、pp.222、2003/01/20.
- 中谷文美 『「女の仕事」のエスノグラフィ』世界思想社。¥2300、pp.283、 2003/02/20. 上野千鶴子氏の推薦です。
- 島薗進 『ニューヒストリー近代日本5 <癒す知>の系譜 科学と宗教のはざま』吉川弘文舘。¥2600+税、pp.266+19、2003/03/01.
- 鈴木瑛子 「私の読んだ中東の本ーー教壇に立つ視点から」『中東研究』p.12、 1998/02.
- 鈴木瑛子「20世紀の近代システムの歪みの表れとしてのパレスチナと市民組織」『市民の見たパレスチナとイスラエル』中東市民文化交流、p.45,
2002.
- 鈴木瑛子「トルコ共和国における遊牧民の社会集団にかんする一考察ーー冬営地と夏営地の事例から」『日本中東学界年報』pp.359-397,
1998(13).
- 川村清志 「映像メディアにおける「民族」の表象とその受容ーー石川県鳳至郡門前町七浦地区を中心としてーー」『国立歴史民族博物館研究報告』第91集、pp.673-691、03/2001.
- 長崎暢子 (偏)『現代南アジア1 地域研究への招待』東京大学出版会、2002/09/30.
- 長崎暢子「序章 南アジア研究の課題と方法」『現代南アジア1地域研究への招待』東京大学出版会、pp.3-23、2002/09/30.
- 長崎暢子「運動から国家へーー南アジアにおける国家と国民の形成」(堀本武功・広瀬崇子偏)『現代南アジア3 民主主義へのとりくみ』東京大学出版会、2002/10/28.
- 長崎暢子「わが国の南アジア研究の現状および今後の展開」『学術月報』第55巻第4号通巻第689号、pp.16-18.
- 長崎暢子・堀本武功・小林俊二 「9・11後の南アジア情勢 インド・パキスタン関係の不易と流行」『外交フォーラム』11月号第15巻第11号、pp.12-24、都市出版株式会社、2002/11/01.
- 長崎暢子・青木保・小杉泰・山室信一「総合討論 今、問い直す 認識課題としてのアジアーー近代化・冷戦・グローバル化を経て」『アジア新世紀1空間』岩波書店、2002/11/08。
- 縄田浩志 「塩生/甘生植物に対する家畜の嗜好性をめぐる経験的知識ーースーダン領紅海沿岸の牧畜民ベジャ族の事例からーー」『砂漠研究』12(1)2002、pp.13-26。
- 縄田浩志 「村長からの贈りものはアダンの香りーーサウディ・アラビア西南部アスィール山地における人づきあい」『エコソフィア』10(2002)昭和堂、pp.62-62。
- 坂田貞二 「クリシュナ神への賛歌:北インドで唱えあれている叙情詩の解説と翻訳(1)」『語学研究』99号、pp.117-141、拓殖大学言語文化研究所、2002/03/28。
- 坂田貞二 「クリシュナ神への賛歌:北インドで唱えあれている叙情詩の解説と翻訳(2)」『語学研究』101号、pp.143-1169、拓殖大学言語文化研究所、2002/12/28。
- 阿部利洋「エチオピア正教会のシンボリズムと宗教間対話論」『宗教研究』76巻第3輯、334号、115-135頁、2002/12/30。やっと公刊されました。
- 渡辺公三『司法的同一性の誕生 市民社会における個体識別と登録』言叢社、\3800+税、ッp。461+pp.27、2003/2/26。渡辺先生が長年取り組んでこられた同一性をめぐる近代の知の系譜が一冊にまとまりました。やはり身体がポイントなのでしょうね。
- 清水展『噴火のこだま ピナトゥボ・アエタの被災と新生をめぐる文化・開発・NGO』九州大学出版会. \5200+税、pp.354+iv、2003/2/28。
- 太田好信『現代人類学の射程 人類学と脱植民地化』岩波書店、¥2800+税 pp.270 2003/3/26.。タイトルが変わってしまいました。「サバルタン的エイジェンシーの正当性を反古にするような立場に簡単に変貌する構築主義は、やはりどこかがおかしい。」
- 外川昌彦『ヒンドゥー女神と村落社会 インド・ベンガル地方の宗教民俗誌』風響社、¥10000+税、pp.574, 2003/2/28。博士論文に基づく本格的なモノグラフ。
- 川田牧人『祈りと祀りの日常知 フィリピン・ビサヤ地方バンタヤン島民族誌』九州大学出版会、¥7500+税、pp.333,
2003/2/28。博士論文に基づくモノグラフ。
- 石毛直道『サムライニッポン 文と武の東洋史』中央公論新社、¥1500+税、pp.221 2003/3/10. 退官記念パーティでのおみやげです。
- 川村邦光編『語りと実践の文化、そして批評』文化/批評[cultures/critiques]編集委員会、2003/3/31 院生が寄稿。
- 川村邦光編『戦死者をめぐる宗教・文化の研究』大阪大学大学院文学研究科、2003/3/31。科研の成果です。10回の研究会のうち、曜日の問題もあって二回しか出られなかったのが残念でした。
- 田辺繁治『生き方の人類学 実践とはなにか』講談社新書、\720+税、pp.261.2003/3/20、待望の実践論。ウィットゲンシュタイン、ブルデュ、実践のコミュニティ論を批判して、あらたな地平を・・・ということなのでしょうが、実践より実践者のコンセプトがやはり刷新されない限り問題は残ります。バトラーまでたどり着きつつもふたたびアイデンティティ化というまさにそのことばによって交代を余儀なくされていないでしょうか。わたしなら・・・。これについてはさらに展開する予定。
- 山室信一『ユーラシアの岸辺から 同時代としてのアジアへ』岩波書店、\3200, pp.316+索引pp.8.
- 金谷美和 「吉成る布の文様:インド、カッチ地方の絞り染め」(民族藝術学会編)『民族藝術 VOL18』、 pp.136-046,
2002/03/25。
- 金谷美和 「カッチ」『インド通信』268号、インド文化交流センター、2001/02/01。
- 井上順孝 「宗教教育の日韓比較」科学研究費補助金研究成果報告書、pp1-117。
- 井上卓哉 「変化する野生食用植物の利用活動ーー長野県栄村秋山郷における三歳・キノコなどの事例からーー」 『エコソフィア』 10:77-100、2002/11/30。
- 中谷純江 「環境変化とジェンダー」(柳沢悠編)『現代南アジア4 開発と環境』東京大学出版会、pp.237-258、2002/12/20。
- 田中正隆「流動する神々--ベナン共和国南西部の地域史とヴォドゥン信仰の動態--」『リトルワールド研究報告』
- 田中正隆「黒アフリカ社会における「人」の位置づけに関する一考察--西アフリカ・ヴォドゥン信仰研究へむけて--」『一橋論叢』129(2)二月号、一橋大学一橋学会編集、2001/02/01
- 上杉富之「人類学における親族研究の現状と課題」(比較家族史学会編)『家族--世紀を越えて』日本経済評論社、pp.245-258、2002/11/05。
- 上杉富之「生殖革命と新生殖技術--出産及び生命観に及ぼす社会・文化的影響」『日本民族学』232(2002年11月号):86-105。
- 上杉富之「現代生殖医療と「多元的親子関係」--人類学のパースペクティブ」『成城文藝』成城大学文芸学部紀要、181(2003年2月号):110(17)-95(32)。
- 高橋渉「民族抗争と宗教の「社会的対他機能」」『宮城学院女子大学人文社会科学論叢』1:1-25、1999/03。
- 高橋渉「ネパールの<インドラ・ジャトラ祭り>とその社会的機能」『人文学会誌』宮城学院女子大学、第2号:1-18、2001/03。
- 高橋渉「ネパール王宮事件と<神話>の作用」『宮城学院女子大学人文社会科学論叢』第12号:35-59、2003/03。
- 三浦耕吉郎 桜井厚・好井裕明共編『差別と環境問題の社会学』新曜社、\2200+税、pp.220, 2003/3/31. 三浦さんは「屠場を見る眼」を書いています。
- 長田俊樹『新インド学』角川叢書、\2800+税、pp.206, 2002/11/10. 小粒ながらぴりっと真皿が聞いた本に仕上がっています。中根批判も出てきますが、『未開の顔・文明の顔』は民族誌というより恋愛主体たる若き女性人類学者についての話と考えた方がいいのでは。
- 渋谷利雄・高桑史子共編『スリランカ 人びとの暮らしを訪ねて』星雲社、\2000+税, pp.204, 2003/5/1.
- 中牧弘允ほか『会社じんるい学 Part 2』東方出版、\1700+税、pp.210, 2003/4/21.
- 諸岡道比古 『夏泊半島の宗教と民俗 弘前大学人文学部宗教学民俗学実習報告書II』2003/3/27. 実習報告、二冊目になります。
- 諸岡道比古 翻訳F・w・シェリング『啓示の哲学』第二書8/9『人文社会論叢』 2002/8/31+2003/2/28
- 藤井毅『歴史のなかのカースト 近代インドの<自画像>』岩波書店、\2600+税、pp.231+ pp.20 待望のインド論。個々に収められている論考には、私もいくつかお世話になりました。
- 松村一男、渡辺和子 共編『宗教史学論叢8太陽神の研究(下巻)』LITHON, \5000+税、pp.356. 2003/3/31. 先日出た同タイトルの書物の下巻にあたります。こちらはオリエントおよびヨーロッパが主です。
- 小松和彦編『日本妖怪学大全』小学館、\4800+税、pp.677. 2003/4/20. まさに妖怪となったデータベースを生み出した研究会の成果。本書は4部に分かれ序論を別として23編の論文が含まれています。
- 上杉富之編『新生殖医療技術に関する社会・文化的対応の国際比較』(科学研究費補助金研究成果報告書、課題番号12371007),
pp.227, 2003/3/15.一部はすでに発表されたものですが、未発表のものも論集として公刊される予定のようです。私なら何が書けるのか・・・考えさせられるテーマです。
- 上杉富之 成城大文芸学部文化史学科『文化史実習3 2001-2002年度成果報告書 多文化社会としての日本 ムスリムの生活世界の調査から』学部生達の調査ですが、墓の話などおもしろいテーマがつまっています。
- 六車由実『神、人を喰う 人身御供の民俗学』新曜社 \2500+税、pp.273, 2003/3/31.
日本ではいままで論じることのできなかった供犠が見えてきました。
- Hayama Yoko, Tanabe Akio, Tokita-Tanabe Yumiko, Gender and
Modernity--Perspective from Asia and the Pacific in Kyoto Area
Studies on Asia, Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University,
Vol. 4, \5400+税 pp.309、2003. 結局日本人だけの論文集になってしまったのは惜しい気もします。
- Bates, Crispin (Edit.) Community, Empire and Migration--South
Asians in Diaspora, Orient Longman, 2001, Rs.480.000, pp.319,
2003/08/15(?). おみやげ。
- Ben-Ari, Eyal, Colonialism, anthropology and the politics
of professionalisation in Bremen, Janvan and Shimizu Akitoshi
(eds.) Anthropology and Colonialism in Asian and Oceania, London;
Curzon Press, pp.382-409.
- Ben-Ari and Elron, Efrat, Blue Helmets and Whites Armor:
multi-nationalism and multi culturalism among UN peacekeeping
forces: City & Society 2001, XIII (2): 271-302. ゴラン高原で展開するわが自衛隊国連軍の数少ない研究レポート。
- Umesao Tadao, An Ecological View of History--Japanese Civilization
in the World Context, Trans Pacific Press, pp.208, 2003/6/, 2003. 昨年3月にメルボルンで杉本先生にお会いしたとき翻訳の話をお聞きしました。
- Hayasi Yukio and Sayavongkhamdy, Thongsa (eds.), Cultural
Diversity and Conservation in the Making of Mainland Southeast
Asia and Southwestern China--Regional Dynamics in the Past and
Present, Center for Southeast Asian Studies Kyoto University,
pp.423. シンポの報告書。日本からは林行夫氏以外に、長谷川、速水の両氏など。Paul Cohen氏も。
- Sakurai Yoshihide and Somsak Srisontisuk (eds.), Regional
Development in Northeast Thailand and the Formation of Thai Civil
Society, Khon Kaen University Book Center, pp.349, 2003/3. シンポに基づく一部タイ語論文を含む論文集。佐藤康行先生も執筆。
- 松村圭一郎「社会主義政策と農民-土地関係をめぐる歴史糧--エチオピア西南部・コーヒー栽培農村の事例から--」『アフリカ研究』61:1-20(2002).
- 竹沢泰子 綾部恒雄編『文化人類学のフロンティア』ミネルヴァ書房 \3400+税、pp.319、2003/04/10. かなり予定より遅れたようですが、バランスのとれた教科書に仕上がっています。わたしの一押しは池田、嶋田論文か?前者は相変わらず目配りは良いがほとんど連関のないブリコラージュ的論稿、後者はややおとなしいか?
- 菅原和孝、編著西田正規、北村光二、山極寿一『人間性の起源と進化』昭和堂 \2400+ 税、 pp.322、 2003/09/20.
個人的には第3部がためになりました。足立論文がよかった。同じ問題意識を所有しているが伊藤論文はやや物足りないか。第4部ではあるが、中村論文も社会を扱っていて秀逸。木村論文は道具論だが、これは身体論に横滑りできるもの。
- 大西秀之「社会的実践としての工芸技術の変容--フィリピン・ルソン島北部山地民社会における機織りの産業化を巡って--」『アジア・アフリカ言語文化研究』65号、65-88、2003/03.
- 大西秀之「ルソン島北部山地民の機織りに纏わる近代史--植民地支配による「伝統工芸」の形成」『Newsletter』日本オセアニア学会、75号、pp.1-9、2003/03/05.
- 大西秀之「柄の記憶--木工におけるアイヌの人々の身体的技法の歴史--」『民具マンスリー』第36巻4号、pp.11-18、2003-07.
- 佐々木克「近代天皇のイメージと図像」『天皇と主権を考える』岩波書店 ¥3200+税、pp.139-163、2003/1/22.
- 中村平「台湾高地・植民地侵略戦争をめぐる歴史の解釈--1910年のタイヤル族「ガオガン蕃討伐」は「仲良くする」(sblaq)なのか--」『日本学報』第22号、pp.45-67、2003/3.
- 岡田浩樹「概説書の分析を通して見る戦後日本の民族学・文化人類学教育の再検討」TIGAR研究会、平成14年度公益信託渋澤民族学振興基金民族学振興基金プロジェクト助成研究報告書、pp124. つぎの山下科研に対抗する?プロジェクト。「まじめ」くさっているのが難点。
- 山下晋司「越境者たちのエスノスケープ--東京都新宿区大久保地区の事例から--」2001〜2002年度文化人類学社会調査実習報告書、東京大学教養学部超域文化科学科東京大学大学院総合文化研究科超域文化学専攻文化人類学研究室、pp.79、2003/3.
- 伊藤泰信「ニュージーランド先住民における学と宗教--ゼマンティークとシステム分
化形態との相関--」九州人類学会報第30号、pp.81-87、2003.
- 小谷汪之「プラーヤシュチッタ・シャーンティ・ヤジュニャ:マラーター王国における王権の儀礼と在地社会の儀礼(その1)」『人文学報』第335号、東京都立大学人文学部、pp.1-75、2003/3. 基本的な論点には同意できますが、dosaを罪と訳して良いのかどうか。たまたま読んだインド学の文献ではritual
faultsと英訳されていたし、意味論的な分析を前提としておく必要があると思いました。
- 小谷汪之「ポストコロニアル・アジア史研究の視界」『思想』949号、pp.23-41、2003/5.
人類学からは共感しやすいまっとうなポストコロニアル研究への批判と言えるでしょう。
- 野村雅一(編)『老いのデザイン』求龍堂、\1200+税、pp.195、2003/4/24. 資生堂サクセスフルエイジング講座に基づく、対談集。頭が痛いのはやはり阿部先生との対談内容でしょうか。
- 石井薄、大村次郷『ヒマラヤの「正倉院」』山川出版社、\1700+税、pp.174、2003/5/20
- 吉原和男、鈴木正宗『拡大する中国世界と文化創造 [アジア太平洋の底流]』弘文堂、\8500+税、pp.496+10、2002/12/15. 共同プロジェクトの成果。
- 山本真鳥、川野美砂子、中島成久編『グローバリゼーションのなかの文化人類学案内』明石書店、\2500+税、pp.293、2003/3/31. 通信教育用の教科書が底本。
- 池上良正『死者の救済史--供養と憑依の宗教学』角川書店、\1600+税、pp.266、2003/7/31.日本宗教史の普遍性?らしきものを実感しました。
- 小松和彦『異界と日本人--絵物語の想像力』角川書店、\1500+税、pp.196、2003/9/10.
- 杉山晃一、鈴木岩弓(宮城の正月飾り刊行会編)『祈りのかたち--宮城の正月飾り』宮城県神社庁発行、日貿出版社発売、\2600+税、pp.283、2003/6/30. 私の知らない世界が足下に広がっていたということでしょうか。
- 松田素二(古川彰との共編)『シリーズ環境社会学4 観光と環境の社会学』新曜社、\2500+税、pp.298, 2003/8/25.jouranalにも書きましたが、観光とセックスの類似性(セックスは観光に含まれるとも言えますが)について考えさせられました。