研究会「開発の記憶」
日時:3月6日(木) 午後2時〜5時まで その後は懇親会。
場所:京都大学東南アジア研究センター 東館2階第1教室(207号室)
発表: 2:00-2:40 足立 明(京大AA研究科)「開発の記憶の問題系」
2:40-3:20 加藤 剛(京大AA研究科)「開発と革命の語られ方―インドネシアの事例から」
休憩
3:40-4:20 内山田 康(筑波大学)「開発に記憶はない」
4:20-5:00 総合討論
<趣旨>
ここ10数年間、戦争や国民の記憶といった議論がさかんに行われてきました。しかし、20世紀の重要な出来事である開発の記憶という問題はほとんど検討されてきませんでした。そこで、開発の問題系と記憶の問題系がどのように重なるのかといった点を考えてみたいと思います。
ここで議論をしたいことは、開発の記憶という問題が、開発の公的記憶という点
で、 戦争の記憶や国家の記憶と重なりながらも、やはり異なった問題、例えば、開発機関 の官僚主義における記憶の問題、開発の「受益者」の記憶の問題(開発という加害者
/被害者が不明確な状況における記憶の語り方の問題)といった点であります。そして、このような問題は、日本における開発の記憶や、近代社会における日常の記憶の
問題、経済活動と記憶へと広がっていくように思います。この点を、さまざまな分野 の方と意見交換が出来れば幸いです。
問い合わせ:足立 明(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
075−753−7369
adachi@asafas.kyoto-u.ac.jp