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■ 学位 |
魏晋南北朝時代は分裂・混乱の時代であったが、当該期の政治的・社会的・宗教的変化は、隋唐以降の中国を形成する基盤となった。同時に、その過程で東アジア各地にもたらされたさまざまな制度や文物が、周辺諸勢力の国家の形成と展開に大きな役割を果たした。当該期の考古学研究は、資料の欠如から立ちおくれていたが、近年しだいに発掘事例が蓄積され、ようやく具体的な資料に立脚した議論が可能となってきた。本研究では、魏晋南北朝を中心に漢代から唐代までをみすえ、都城や仏教寺院、陵墓など、権力と密接にかかわる建造物の造営と、それをささえた手工業生産の制度や組織の実態を追究する。そして、隋唐の文化や制度の成立過程を、周辺諸地域との関係を含めて、長期的な視座から明らかにしていく。