立木 康介 准教授 – Associate Professor TSUIKI, Kosuke

立木 康介

■ 学位
博士[精神分析](パリ第8大学)
■専門分野
精神分析
■研究テーマ
精神分析的知の思想史的位置づけ
■主たる講義科目
「心理臨床学特論I」「心理臨床学講読演習I」「心理臨床学コロキアムII」(すべて大学院教育学研究科)

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ホロコースト後の精神分析運動史

ナチス・ドイツのホロコーストにより精神分析の「世界地図」が塗り替えられた第二次世界大戦以後、精神分析の社会的・制度的発展は、あたかもその裏面をなすかのように繰りかえされた精神分析家組織の度重なる分裂・離散の過程と切り離すことができない。分析家たち自身によって「ディアスポラ」にも準えられ、今日の精神分析の世界的衰退の遠因にもなったこれらの分裂・離散は、いかなる必然性によって生じてきたのだろうか。これまで「創始者」たるフロイト個人についてしかほとんど論じられてこなかった精神分析の「ユダヤ性」への問いを、フロイト以後の精神分析にまで拡張しつつ、精神分析の社会的・文化的浸透に、それを担う実践家たちの「ディアスポラ」が伴うという逆説の理由を明らかにしたい。