書評会

　2015-18年度に開催した共同研究班の成果である論文集『毛沢東に関する人文学的研究』（京都大学人文科学研究所、2020年）について合評会を開催いたします。

第一回　6月5日（金）　14:00-17:30

執　筆　者	報　告　題　目	評　者
森川裕貫	毛沢東と胡適	瞿艶丹
島田美和	毛沢東と巨大水利建築――1950年代の官庁ダムと十三陵ダムを中心に	瞿艶丹
丸田孝志	毛沢東伝の軌跡――蕭三作の伝記にみる毛沢東のイメージ形成	三品英憲
谷川真一	陰謀論としての継続革命論、そして文化大革命	三品英憲
水羽信男	毛沢東の統一戦線論 ――1935～1937年を中心として	久保亨
小野寺史郎	中華人民共和国成立初期の「記念節日資料」中の毛沢東略伝について	久保亨
村上衛	大躍進と日本人「知中派」 ――論壇における訪中者・中国研究	狹間直樹
楊韜	毛沢東思想学院の宣伝活動について ――ドキュメンタリー映画『夜明けの国』の上映活動を中心に	狹間直樹

　第二回　6月19日（金）　14:00-17:30

執　筆　者	報　告　題　目	評　者
漆麟	政治家・芸術家：1940年代の延安における全体主義芸術の確立	金野純
高嶋航	文化大革命と毛沢東の水泳	金野純
中村元哉	1970年代の香港における左派思想 ――毛沢東派『盤古』の思想空間	比護遙
江田憲治	毛沢東「新民主主義論」はどのように成立したのか？――中共の「五四」記念言説と国共関係を手がかりに	都留俊太郎
瀬戸宏	林彪派将軍回想録からみた毛沢東 ――呉法憲『歳月艱難　呉法憲回憶録』を中心に	都留俊太郎
田中仁	現代中国政治の転換と華国鋒――『毛沢東選集』第五巻の資料的考察	益尾知佐子
石川禎浩	毛亡き後に神話を守る ―― 遵義会議をめぐる文献学的考察	益尾知佐子