人文科学研究所附属現代中国研究センター
Research Center for Modern and Contemporary China, 现代中国研究中心

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研究テーマ (2012-2016年度)◆
 
 「中国近現当代史の重層構造」

中国においては長らく、アヘン戦争(1840年)から五四運動(1919年)にいたる時期を「近代」、それ以降中華人民共和国成立(1949年)までを「現代」とする時期区分が一般的でした。今や60年をこえる人民共和国の歩みは、中国においても、「当代史」なる新たな範疇で括られ、本格的な歴史学研究の対象となりつつあります。こうした潮流を踏まえ、また概念上の混乱を避けるため、本研究は大まかに19世紀以降、現在にいたる歴史を「近現当代」と呼称し、長期的スパンで現代中国の諸相を捉えることをめざします。そして、それら歴史としての「近現当代」が、双方向的な重層性を持つことに留意します。重層性の一つの方向とは、過去から現在へ向かうものです。つまり、現在の中国が歴史的に形成されてきたものであり、近現代、さらには前近代の中国の理解なしには、現在の中国も理解できないという重層性認識にほかなりません。また、もう一つの方向とは、人民共和国の体制下において、歴史研究(あるいはそれに付随する史資料編纂)はそれ自体が、人民共和国史(当代史)や中国政治の重要な構成要素であったという意味での重層性です。過去が現代を規定するのと同じように、人民共和国・中国共産党もまた常に強烈に過去を意識し、あくまでも歴史の総覧者・審判者であり続けようとしています。

 こうした視点に立つならば、中国の歩み(歴史)を近代や現代という時代に限定して復元・考察しようという従来の固定的なアプローチの限界は明らかでしょう。わたしたちが問わなければならないのは、過去から現在へ向かう歴史の堆積と、現代(当代)から意識的・遡及的に過去(歴史)を利用しようとする営為の双方向性、あるいはその重層性なのです。人文学研究(歴史)に強みを持つ本拠点は、歴史の重層構造を切り口に、歴史と現代中国との関わりの総合的解明をめざします。

 この研究テーマのもとに、本拠点は2つの共同研究班(「現代中国文化の深層構造」〔班長:石川禎浩〕、「近現代中国における社会経済制度の再編」〔班長:村上衛〕)を組織し、両研究班は連携して、関連資料の収集、および研究を進めます。

(代表者) 石川禎浩(現代中国研究センター准教授)
(分担者) 村上 衛(人文科学研究所准教授)
     岩井茂樹(現代中国研究センター長、人文科学研究所教授)
     平田昌司(文学研究科教授)
     劉 徳強(経済学研究科教授)
     金 文京(人文科学研究所教授)
     井波陵一(人文科学研究所教授)
     壇辻正剛(学術情報メディアセンター教授)
     江田憲治(人間・環境学研究科教授)
     堀 和生(経済学研究科教授)
     寺田浩明(法学研究科教授)
       小島泰雄(人間・環境学研究科教授)
     籠谷直人(人文科学研究所教授)
     池田 巧(人文科学研究所准教授)
     高嶋 航(文学研究科准教授)
       矢野 剛(経済学研究科准教授)
       小野寺史郎(現代中国研究センター助教)
       狹間直樹(京都大学名誉教授)
       森 時彦(京都大学名誉教授)
     武上真理子(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、
              京大客員准教授)
(海外協力者) 袁 広泉(徐州師範大学准教授)



◆ 研究拠点(現代中国地域研究京都大学拠点)組織(2012年度) ◆

拠点代表:
  石川 禎浩(人文科学研究所現代中国研究センター准教授、センター主任)

拠点構成員:
  岩井茂樹(現代中国研究センター長、人文科学研究所教授)
  劉 徳強(現代中国研究センター教授〔兼任〕、経済学研究科教授)
  平田昌司(現代中国研究センター教授〔兼任〕、文学研究科教授)
  江田憲治(現代中国研究センター教授〔兼任〕、人間・環境学研究科教授)
  池田 巧(現代中国研究センター准教授〔兼任〕、人文科学研究所准教授)
  村上 衛(現代中国研究センター准教授〔兼任〕、人文科学研究所准教授)
  小野寺史郎(現代中国研究センター助教)
  武上真理子(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、
           京大客員准教授)



◆ 研究拠点の沿革・概要 ◆

 本拠点(大学組織名としては人文科学研究所附属現代中国研究センター)は、現代中国についての研究を重点的に推進するとともに、京都大学における現代中国研究者が持続的な共同研究を行うための拠点を構築することを目的として、2007年4月1日付で設置されました。センター長は2007-2010年度には森時彦教授が、2011年度からは岩井茂樹教授がつとめています。
 このセンターは、人間文化研究機構(NIHU, 大学共同利用機関法人)と京都大学が共同設置する現代中国研究の拠点として、「組織」に示した拠点構成員のほか、学内の関連諸部局(経済学研究科〔東アジア経済研究センター〕、文学研究科、人間・環境学研究科、法学研究科、学術情報メディアセンターなど)の教員を兼任などの形で受け入れています。また、このセンターは、現代中国地域研究を進める日本国内の8拠点の一つとして、他拠点(早稲田大学〔中心拠点〕、慶應義塾大学、東京大学、総合地球環境学研究所、東洋文庫、および法政大学、愛知大学)と連携して、ネットワーク型の共同研究を実施しています。現代中国地域研究プロジェクトの全体像・概要については、こちらをご覧下さい。

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