人文科学研究所附属現代中国研究センター
Research Center for Modern and Contemporary China, 现代中国研究中心

日中共同研究 中国当代史研究

◆ 日中共同研究  「中国当代史研究ワークショップ」

第1回 ワークショップ
 日時:2012年7月28日(土) 9:00~17:00
         29日(日) 9:00~12:30
 場所:上海・国豊酒店 4階会議室
 会議言語:中国語

 報告者(日本側、50音順):
・石川禎浩(京都大学):中共党史研究之起歩与雑誌《党史資料》
・加島潤(東京大学):社会主義体制的形成与地方財政結構的変動――省、直轄市、自治区財政的比較研究
・松村史穂(流通経済大学):農業税与土地調査――建国初期査田定産工作的実施及其夭折
・三宅康之(関西学院大学):中国的“建交外交”(1949-1957年)
・杜崎群傑(九州大学):探討中国共産党統治権力獲得過程――以分析第一届石家荘市人民代表大会上獲得“正統性”為中心

 中国側(ピンインアルファベット順)
・馮筱才(華東師範大):保衛“社会主義建設的命根子”――1959-1961年上海的糧食緊張及応対
・韓鋼(華東師範大):人際生態・政治邏輯・底層反右――以某省物資局一般幹部高華為例
・劉建平(華東師範大):1950年“輔仁大学事件”始末――兼談建国前後中共対教会大学的政策
・劉彦文(華東師範大):大躍進期間引洮工地上的“五類分子”
・楊奎松(華東師範大):建国初期毛沢東与中共中央在農民糧食問題上的認識異同
・張済順(華東師範大):新中国第一次普選運動与“国家主人翁”形象建構――以上海為例,兼及北京

    
 第1回ワークショップは、傍聴者を含め25人ほどが参加、事前配布された報告論文をもとに、非常に濃密で活発な報告・討議が繰り広げられました。また、今回の成功を踏まえ、
第2回の会議を2013年12月7-8日ごろに京都で開催することが話し合われました。  (最終更新:2012/08/06)。


【日中共同研究 「中国当代史研究」の趣旨】

 60年を超える中華人民共和国の歩みは、当代史として、すでに歴史研究の対象になっています。これに鑑み、上海の華東師範大学中国当代史研究中心(注)と共同して、このたび「日中共同研究 中国当代史研究」の第1回研究交流会(「1950年代の中国」、上海・華東師範大学、2012.7.28-29)を下記の要領で開催することになりました。御承知のように1950年代中国史の研究は、たんに中華人民共和国史のみならず、中国の近現代史全体の理解にとっても大きな意味を持っており、今後の発展が期待される分野です。

 この試みは、華東師範大学の中国当代史研究中心と日本側の世話人が共同して企画しているものであり、今後数年間、中国当代史研究をテーマとして、毎年一回程度の割合で、交互に小規模なワークショップを開催していこうとするものです。今回は迅速に案を固め中国側との協議を進める必要があったため、中堅の研究者、並びに1950年代史で博論を提出済み、もしくは提出目前という若手を主な対象に、世話人が適宜打診し御報告をお願いしました。第2回以降については、報告者の公募制も採用する予定です。

 第1回研究交流会の報告者参加費用は、主催者(現代中国地域研究京大拠点と華東師範大学など)が負担しますが、会議への自費参加(傍聴)も受け付けます。
 皆様の御理解と御協力をお願い申しあげます。    2012年2月20日

         「日中共同研究 中国当代史研究」日本側世話人会
          (石川禎浩、久保亨、深町英夫、村田雄二郎)50音順
           世話人会連絡先:ishikawa〔@〕zinbun.kyoto-u.ac.jp



注:華東師範大学の中国当代史研究中心は、主に中華人民共和国成立以降の中国史研究をめざす有力な研究機構の一つであり、独自の史料収集と交換にも力を入れています。所属する主な研究者に、楊奎松、張済順、沈志華、韓鋼、馮筱才などの各氏が含まれ、『中国当代史研究』を定期刊行しています。


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