第1回研究会
○5月26日(金)16:30〜18:30
○大阪大学(豊中キャンパス)文学部日本学棟403教室で開催します。
○報告者:川村邦光(大阪大学)「“戦死者”とは誰か―若干の問題提起」
丸山泰明(大阪大学・院)「戦死者と近代スピリチュアリズム」
第2回研究会
○日時:7月12日(水)15:30〜17:30
○会場:大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階
○特別講演:山折哲雄氏(京都造形芸術大学大学院長)「『骨』―骨の折れる話」
第3回研究会
○日時:11月24日(金曜日) 14:30〜17:30
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階
<報告者>
野上元(東京大学社会情報研究所・日本学術振興会特別研究員)
「<書くこと>と<鎮魂> ――大岡昇平の「戦争文学」を題材に」
田中雅一(京都大学人文科学研究所)
「死者とともに歴史をふりかえる――米陸軍創設記念日パーティのテキストと
ビデオの分析」
第4回研究会
○日時:3月30日(金曜日) 14:30〜17:30
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階
<報告者>
佐藤壮広(国際宗教研究所研究員・立教大学大学院博士後期課程)
「戦死者のこえをきく―ユタの儀礼と沖縄戦の記憶」(仮題)
冨山一郎(大阪大学)
「『戦場の記憶』その後」
課外活動
○日時:7月14日(土曜日) 午後
山折先生を囲んで (詳細は事務局まで)
第5回研究会
○日時:10月5日(金曜日) 13:30〜17:00
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階会議室
<報告者> 報告要旨
全成坤(大阪大学大学院)
「植民地期朝鮮における宗教政策と『檀君』思想をめぐって」
石附馨(大阪大学大学院)
「ヤマト嫁の語りにみる“沖縄戦の記憶”」
矢野敬一(静岡大学)
「『戦死者』についての語りと『軍国の父』」
<討議者>
菅浩二(国学院大学大学院)
真鍋昌賢(国際日本文化センター)
司会:川村邦光(大阪大学)
第6回研究会
○日時:2月22日(金曜日) 13:30〜17:00
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階会議室
<報告者>発表要旨
丸山泰明(阪大大学院)「八甲田山雪中行軍遭難事件死者の靖国神社合祀論争を読む」
菅浩二(日本学術振興会特別研究員・國學院大學日本文化研究所共同研究員)
「台湾神社初代宮司・山口透について」
第7回研究会
○日時 4月8日 (月) 13:30〜15:30
<会場> 大阪大学豊中キャンパス 文学部本館中庭会議室
<報告者>発表要旨
植野真澄(阪大院)「戦後日本の傷痍軍人−白衣募金者としての傷痍軍人をめぐって」
第8回研究会
○日時:5月31日(金)14:30〜17:30
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階会議室
<報告者>
喜多村理子(大阪大学大学院)
「<徴兵除け祈願>から<武運長久>へ」
第9回研究会
○日時:6月28日(金)14:30〜17:30
<会場>大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階会議室
<報告者>
木田元先生(中央大学名誉教授) 「私の戦争体験」
<討議> 「戦後と戦争体験・記憶」
<司会> 川村邦光(大阪大学)
戦争はつづいている。アフガニスタンでも、パレスチナでも。9.11から、世界は変貌
したという。本当なのか。なにが変わったというのだろうか。戦争か、テロリズム
か、光景か、ナショナリズムか、顔つきか。ただ事態はますます凶悪化し、悲惨を極
めているとしかいえないのではなかろうか。
さて【戦死者のゆくえ】研究会は9回目を迎えます。今回は、哲学者の木田元先生
く中央大学名誉教授)をお迎えします。「私の戦争体験」という題で講演していただ
く予定です。先生は、戦前、満州(現、中国東北部)の新京(現、長春)で中学時代を過
ごし、敗戦直前に江田島の海軍兵学校に入学しています。まさしく身をもって戦争と
戦後を過ごされています。そして、哲学をいわば生業として選択されています。ここ
に、どのような経緯があるのかおそらく著書のなかには記されていないと思われま
す。哲学者としての営みのなかに、戦争と戦後がどのように介在しているのか、戦前
・戦中の哲学・思想の状況とどのように関わっているのか。最前線の哲学者の言葉を
お聞きし、戦争、あるいは戦死者が哲学のテーマとして、どのように浮上してくるの
か、ともに考えたいと思います。
1928年 山形県に生れる
1945年 海軍兵学佼に入学
1953年 東北大学文学部を卒業
著書:『現象学』『ハイデガーの思想』『偶然性と運命』(以上、岩波新書)
『ハイデガー』『メルロ=ボンティの思想』『哲学と反哲学』『ハイデガー』『「存
在と時間」の構造』(以上、岩波書店)
『反哲学史』(講義社)『哲学以外』(みすず書房)ほか
第10回研究会
○日時 12月13日(金)13:30〜17:00
○会場 大阪大学(豊中キャンパス)待兼山会館2階会議室
○報告者発表要旨
丸山泰明「出来事と死者をめぐる記憶―雪中行軍遭難事件:1902〜2002」
川村邦光「女の靖国をめぐって―自己犠牲とは何か」
※研究会の終了後、懇親会を開きますので、ぜひご参加ください。