太田 知宏 特定助教 – Specific Assistant Professor OTA, Tomohiro
太田 知宏 特定助教 – Specific Assistant Professor OTA, Tomohiro

- 学位
- 博士[文学](東京大学)
- 専門分野
- 日本近現代史
- 研究テーマ
- 新技術と水の近現代史
業績一覧(研究教育活動DB:準備中)
新技術と水の近現代史
水は飲用・農業用のみならず、動力源としても重要な資源である。 水の大量消費によって蒸気機関や電動機の利用が可能になったように、日本においても明治期以降、機械化が本格的に開始されると、水は工業化のための資源として、その重要性を増大させていった。 ポンプやゴムホースの登場に象徴されるように、近現代の日本では新技術によって水の効用を最大化することが追及され、水資源の開発は今日もなお続いている。 他方で、水を工業化のための資源とみなす姿勢は、公害など人間社会の荒廃のみならず、水質汚染による動植物の大量死など生態系の破壊も招いた。 新技術と水の関係を歴史的に分析することで、乱開発や環境破壊といった今日的な課題について考察する糸口を探りたい。