京都大学人文科学研究所

東アジアの脱植民地化とジェンダー秩序-女性たちの経験と集合的記憶の再構築

2022年7月10日(日)13:00より東アジアの脱植民地化とジェンダー秩序-女性たちの経験と集合的記憶の再構築を、京都大学人文科学研究所 大会議室における対面とオンライン形式にて行います。

内容:

本シンポジウムは、戦後東アジアの脱植民地化における女性たちの経験とジェンダー秩序に着目し、各事例をめぐる集合的記憶の再構築過程から、そこでのジェンダー秩序の揺らぎを読み解きます。
第二次世界大戦での日本の敗戦で植民地は解放されましたが、迫りくる冷戦のなかでその脱植民地化は困難に直面しました。なかでも韓国の済州四・三事件と台湾の二・二八事件はその困難さを象徴しています。これらの白色テロはその後の権威主義体制下で抑圧され、1987年民主化後に語り直され、集合的記憶が再構築されています。他方で、日本人は植民地から追放され、引揚げの過程で凄惨な性暴力被害を受け、また中国やサハリンに残留した人たちには女性が多く含まれました。各事例は複雑ですが、ここではジェンダー秩序の揺らぎに焦点を当て、皆様と共に論じあうことを目指します。

日時:

2022年7月10日(日)13時〜17時

会場:

京都大学人文科学研究所本館 大会議室(+ オンライン) *ハイブリッド開催

プログラム:

開会挨拶:竹沢泰子(京都大学)
趣旨説明:蘭 信三(大和大学)
第一報告:「満洲からの引揚げと性暴力被害-被害者の名乗り出による集合的記憶の揺らぎ」 山本めゆ(立命館大学)
第二報告:「日ソ戦後の記憶とジェンダー:サハリンをめぐる残留と抑留」 中山大将(釧路公立大学)
第三報告:「済州4・3の犠牲者と遺族:存在の規定とジェンダー」 伊地知紀子(大阪公立大学)
第四報告:「女性政治受難者の経験と記憶を読み解く-台湾50年代白色テロルをめぐって-」 松田京子(南山大学)
コメント+リプライ+総合討論 長 志珠絵(神戸大学)+ 蘭 信三

参加方法:

本シンポジウムは対面とZoomウェビナーを利用したオンライン視聴を併用して実施します。

  1. 対面での参加を希望される方は、以下のアドレスまで氏名を明記のうえご連絡ください。
    z-academy[AT]zinbun.kyoto-u.ac.jp
    なお、コロナ禍の状況によっては、一定数に達し次第、申し込みを締め切らせて頂く場合があります。ご了承ください。
  2. オンラインでの視聴を希望される方は、以下のリンクから事前登録をお願いいたします。
    https://zoom.us/webinar/register/WN_qKJ3vJGFT_e-aIiJce7PYg
    ご登録いただいたメールアドレスに追って視聴用URLが送付されますので、シンポジウム当日はそちらのURLにアクセスをお願いいたします。

主催:

京都大学人文科学研究所

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