共同研究:課題公募班(一般A班)
人物で見る第二次世界大戦班長:林田 敏子(奈良女子大学研究院生活環境科学系)
2007~2015年に人文研で行われた第一次世界大戦についての共同研究は、国内外から注目される成果を少なからず生んだが、しかし、「現代の起点」となった「未完の戦争」たる第一次世界大戦がいかなる「現代」を現出させたのか、という問いは依然として残されている。 とりわけ、僅か20年の時を隔てて再び惹起されたもう1つの世界大戦の理解を抜きに、「現代」を語りえないことは論を俟たない。
本研究班は、第一次世界大戦研究のそれのみならず、「人文学beyond 2020」を精力的に議論してきた「21世紀の人文学」班の成果をも引き継いだうえ、この間次々と発表されている世界大戦の世紀に関する最新の研究に基づいて、終戦から80年を控えた第二次世界大戦の新たな全体像を構築し、混沌とした現代世界を把握するための見通しを提示することを目的とする。 その際、本研究班では、ヒューマン・ファクターに着目して第二次世界大戦を検討する方法を採用する。 第二次世界大戦の理解にあたって重要な論点にかかわってくる特定の人物に則して、この戦争を特徴づける諸側面を浮き彫りにする、との意図からである。
研究期間:2022年4月 ~ 2025年3月
班員(学外)
林田 敏子[班長](奈良女子大学研究院)
班員(所内)
小関 隆[副班長]
岡田 暁生
瀬戸口 明久
福家 崇洋
2024年08月01日 更新