京都大学人文科学研究所

保存記録
中日の近代哲学・思想の交差とその実践

共同研究:課題公募班(一般A班)

中日の近代哲学・思想の交差とその実践班長:廖 欽彬(中国・中山大学)

 本研究は、1910〜30年代における、中日近代哲学・思想の交差と実践を考察することを目的とする。その際、1)西洋哲学の受容と展開、2)保守派と革命派という図式での検討が方法的特徴となる。

 中国については、実証主義者の自由民主主義、新儒家の文化更新主義といった思想の流れにおける西洋哲学や諸帝国のイデオロギーへの対抗に注目して、その中国的特色を掘り起こす。 日本については、「京都学派」や桑木厳翼らの哲学に焦点をあて、その西洋哲学への対抗として打ち出された日本的特色を浮き彫りにし、中国哲学の特徴と比較検討する。

 以上の保守派の流れに対して、本研究では革命派にも視野を広げる。 日本のマルクス主義者や、彼らから学んだ中国革命家たちの思想と実践を中心に、中日マルクス主義哲学の発展も研究の射程に入れる。 これにより、中日における保守派の更新主義や日本主義の異同と、革命派の共産主義・社会主義の異同を同時に検討し、その特徴を比較検証する。

研究期間:2023年4月 ~ 2026年3月

班員(学外)

廖 欽彬[班長](中国・中山大学哲学系)

班員(所内)

福家 崇洋[副班長]
石川 禎浩
ジャネル,ロマリク(人文学連携研究者)
呉 孟晋

2024年08月01日 更新

To Top