京都大学人文科学研究所

人文研アカデミー2023 国際シンポジウム 中国と日本の児童文学における家族

2023年11月25日(日)14時より、「国際シンポジウム 中国と日本の児童文学における家族」が開催されます。

日時:

2023年11月25日(土)14:00〜17:30

趣旨:

近代が「個」の時代であるとすれば、それはまた家族の多様化の時代でもある。ひとりひとりが家族とのあいだにもつ関係だけでなく、その人が自ら築こうと望む家族のありかたも、それぞれに異なるからだ。にもかかわらず、私たちが「家族」にもつイメージ、とりわけ政治や制度にかかわる場面で想起される「家族」のイメージは、どれほど多様になってきただろうか。ひとり親家庭や、同性愛カップルが両親となる家庭、子どもが戸籍をもてない家庭、ヤング・ケアラーによって支えられる家庭──そうしたさまざまな家庭が存在する現実を、社会はどれだけ受けとめているだろうか。このような問いに、私たちは児童文学の視点からアプローチしてみたい。それはたんに、「家族」の傷や歪み(精神分析家なら「症状」と呼ぶだろう)がおうおうにして子どもに顕れるからではない。児童文学は子どもと大人、そして家族を繋ぐ豊かなメディアであり、思考空間でありうるからだ。中国と日本──ともに少子化という宿痾を抱える二つの国の作家、研究者、編集者とともに考えていきたい。

プログラム:

【講演】
秦文君(中国作家協会児童委員会副主任、上海作家協会副会長、中日児童文学美術交流協会会長)
「私の目のなかの家族、愛、そして児童文学におけるそれらの運用について」
成實朋子(大阪教育大学教授)
「日本児童文学と小学校国語教科書──「家族」の描かれ方をてがかりに」
【コメンテーター】唐亜明(北京《小活字》社編集長)
【コーディネーター・通訳】沈恬恬(東京大学社会科学研究所/日本学術振興会特別研究員PD)

会場:

京都大学人文科学研究所本館4F大会議室
(事前登録不要。会場にお越し下さい)

参加方法:

オンライン参加も可(お申し込みは以下のリンク/QRコードから)
https://zoom.us/webinar/register/WN_I54vOce_T5yAGoS57swgyg
【QRコードは添付ファイル(チラシ)上にあります】

使用言語:

日本語・中国語(通訳あり)

主催:

京都大学人文科学研究所(共同研究「家族と愛の研究」)

共催:

科学研究費補助金(基盤(C))「思想(史)的課題としての「家族」」

お問い合わせ:

京都大学人文科学研究所 総務掛
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL:075-753-6902(月~金 9:00~17:00)
E-mail:z-academy[AT]zinbun.kyoto-u.ac.jp
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