京都大学人文科学研究所

人文研アカデミー2023 研究セミナー「実験性の生態学:人新世における多種共生」

2023年12月7日(木)17時より、研究セミナー「実験性の生態学:人新世における多種共生」が開催されます。

日時:

2023年12月7日(木)17:00~19:30

内容:

近年、新薬の臨床試験や遺伝子組み換え作物の試験栽培が例示するように、科学実験の現場は実験室から社会へと浸透していく傾向が顕著に見られます。この展開の背景には、科学技術への市民参加の拡大や、多種多様なデータ処理技術の急激な進歩など、社会的かつ科学技術的な要因が挙げられます。科学実験が閉鎖された空間と時間から、社会全体へと拡大していくという展開は「実験性」と呼ばれ、近年人類学や科学技術社会論で注目を集めています。本セミナーでは、こうした現象の遍在性をめぐる諸課題について、大阪大学のモハーチ・ゲルゲイが「人新世」という視点から整理したうえで、二つの具体的な事例を紹介します。京都大学の瀬戸口明久氏は、害虫が人間の管理下にある家畜に近づいていることに伴い、農場が実験室のような空間になっていくプロセスについて論じます。また、大阪大学のルトゥゼイ・エミリー氏は、大阪湾で廃棄物処理施設のインフラが多様な生き物の生息地となっている状況に焦点を当て、「ゴミ」や「有害性」という概念にまつわる実験性のあり方を探っていきます。多様な生き物たちと共に生きる人間社会における、新たな「実験」の是非を、参加者と一緒に考えていきたいと思います。

プログラム:

  • モハーチ・ゲルゲイ(大阪大学人間科学研究科)
    「人新世を実験する――多種共生のための予備検討」
  • 瀬戸口 明久(京都大学人文科学研究所)
    「家畜化する害虫――フィールドにおける実験」
  • ルトゥゼイ・エミリー(大阪大学人間科学研究科)
    「だれがいるの?大阪ベイエリアの埋立地で生物多様性を見守る」

  • コメント:石井 美保(京都大学人文科学研究所)

会場:

人文研本館セミナー室1
(事前登録不要ですので、当日は直接会場にお越しください。)

使用言語:

日本語

主催:

京都大学人文科学研究所

お問い合わせ:

京都大学人文科学研究所 総務掛
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL:075-753-6902(月~金 9:00~17:00)
E-mail:z-academy[AT]zinbun.kyoto-u.ac.jp
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