京都大学人文科学研究所

研究者・活動について
漢籍共同研究システムの構築

共同研究

漢籍共同研究システムの構築班長:ウィッテルン,クリスティアン

 東アジア人文情報学研究センターで行った研究班「人文情報学の基礎研究」と「漢籍リポジトリの基礎的研究」の成果などを踏まえて、この研究班は漢字文化圏における漢籍で伝承された文化の総合的な共同研究を支援するデジタル・プラットフォームの構築を目的とする。
このプラットフォームではテキストの解読、翻訳、注釈の作業と同時に、概念や表現などの特徴と関係性を記述し、思想史・概念史上の時代的な変遷や展開を明確化する道具として、ざまざまな研究課題に適用可能にする事によって、漢字文化圏について新たな知見を目さす。

 当初のプラットフォームは「漢籍リポジトリ」(https://www.kanripo.org)、「漢學文典」(https://hxwd.org)、「仏教研究知識ベース」など既存のデータベースを統合し、統一の画面からアクセス出来るようにする。 研究班ではそのためのデータモデルやインタフェースを議論し、各班員が持つ特有な研究課題や観点から有意義かつ有益な結果を得るように設計する。
現時点では言語学的やセマンティクスな記述、或いはレトリックに関する分析が可能ですが、次第に新しい分野に拡大する予定がある。

 このシステムで作成されたデータや研究成果は査読の上にオープンアクセスで公開する予定である。海外の研究者の参加を可能にするために研究班の開催は原則としてオンラインになり、使用言語は英語とする。

研究期間:2021年4月 ~ 2026年3月

班員(所内)

ウィッテルン,クリスティアン[班長]、 安岡 孝一

2023年07月11日 更新

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