京都大学人文科学研究所

研究者・活動について
高度経済成長期の生活史

共同研究

高度経済成長期の生活史班長:藤原 辰史

 本研究班では、「暮しの手帖社」に所蔵されている文字史料と視覚史料を分析することで、高度経済成長期日本の生活や文化について考えていきたい。

 近世以来続いていた暮らしのあり方は、急激な都市化とモータリゼーション、テレビの登場、さらには石油産業の発達でダイナミックに変化した。 暮しの手帖社には、台所、トイレ、お茶の間など、高度経済成長期の人々の暮らしがわかる写真や原稿が多数存在している。 また、全国から集めた戦争の記録も多数残存しており、それらは経済成長期にどのように戦争体験が受け継がれ、あるいは、忘却されていくかについての貴重な史料とも言える。

 これらはすべて、雑誌『暮しの手帖』を率いた花森安治やスタッフが取材したものである。 これらの史料の整理にあたった暮しの手帖社のスタッフにも加わってもらい、研究会を進めていきたい。

研究期間:2020年4月1日 ~ 2023年3月31日

班員(所内)

藤原 辰史[班長]、 岩城 卓二、 酒井 朋子、 石井 美保、 小堀 聡、 福家 崇洋、 瀬戸口 明久、 菅原 百合絵

2023年07月11日 更新

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