京都大学人文科学研究所

研究者・活動について
生きる営みと環境問題

共同研究

生きる営みと環境問題班長:岩城 卓二

 「環境問題の社会史的研究」班(2020・4・1~2023・3・31)は、日本の近世から現代までの環境問題について、とくに環境問題に関わる社会運動を中心に、運動が起こった現場の社会構造に注目しながら被害の現場に生きる住民の立場から環境問題とは何かを考えることを目的とした。

 本研究班は、その成果と課題をふまえ、山野河海におけるヒトの生きる営みを実証的に明らかにし、17世紀以来のヒトの生きる営みが、いつ、何を契機に変容し、どのような要因によって環境問題として可視化されるのか、あるいは可視化されないのかについて明らかにしていく。
日本列島に限らず世界の諸地域を対象とするが、「環境先進国」という前近代日本評価の再検討と戦後の高度経済成長の位置付け、人びとの環境認識、都市と農村の関係性、環境問題につながる山野河海を開発する側の論理など「生きる営み」に重点を置いて実証的に明らかにし、環境問題とは何かについて考えていきたい。

研究期間:2020年4月 ~ 2023年3月

班員(所内)

岩城 卓二[班長]、 石井 美保、 クナウト,ティル、 小関 隆、 小堀 聡、 酒井 朋子、 瀬戸口 明久、 高木 博志、 直野 章子、 平岡 隆二、 福家 崇洋、 藤原 辰史、 岡澤 康浩

2023年07月10日 更新

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