京都大学人文科学研究所

研究者・活動について
隋唐石刻資料の研究

共同研究

隋唐石刻資料の研究班長:倉本 尚徳

本研究班は、これまで本研究所で組織されてきた漢代から北朝までの石刻拓本研究班の伝統を継承し、研究所所蔵の隋唐石刻拓本を閲覧し、文字の釈読と現代語訳・注釈の作成を行うものである。 隋唐時代に関して言えば、これまで大量の墓誌が出土するなど、石刻は歴史研究に不可欠な基本資料である。 また、仏教関係の寺碑・塔銘・造像記も多数存在し、そこには非常に貴重な記事も見られる。 本研究所所蔵拓本は、近年の新出資料を含まず、よく知られたものが多い。 ただし刻文内容については十分な検討がなされていないものも多く、綿密な解読を行うことで新知見の獲得が期待される。

先行の研究班と異なる本研究班の特徴としては、訓読だけでなく現代語訳も行うこと、墓誌や碑文だけでなく、仏教に関わる資料も多くとりあげることである。 班員には歴史学・考古学・哲学・思想史・書道史・仏教美術史・文学・語学など、多彩な専門の者が集まることを活かし、文章内容だけではなく、実物の形状や文字の配置・書体・文章の修辞法なども含め多角的な検討を行いたい。

研究期間:2023年4月 ~ 2027年3月

班員(所内)

倉本 尚徳[班長]、 稲本 泰生、 古勝 隆一、 永田 知之、 野原 将揮、 藤井 律之、 船山 徹、 古松 崇志、 宮宅 潔、 向井 佑介

2023年07月11日 更新

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