ERICSON, Kjell David 准教授 – Associate Professor ERICSON, Kjell David

ERICSON, Kjell David 准教授 – Associate Professor ERICSON, Kjell David

学位

博士［文学］（プリンストン大学）

専門分野

科学技術史、日本近代史

研究テーマ

陸・海を跨ぐ近現代日本の環境技術史

業績一覧（研究教育活動DB）

陸・海を跨ぐ近現代日本の環境技術史

本研究は、「養殖」というカテゴリーにまつわる実践と思想を明らかにすることを試みる。 現在の東アジア各地では、（水産）養殖は英語でいうaquacultureの訳語として扱われることが多い。 しかし、養殖もaquacultureも昔から多重的な概念で、必ずしもお互いに一致しているわけではない。 「養殖」の複雑な変遷をたどるために、近現代日本の三重県志摩地方や宮城県松島湾周辺から出発し、世界各地における養殖・aquacultureの諸実態とネットワークを探求している。

本研究の問題意識は、環境史と技術史の交差点にある。 一方で、人間以外の存在と役割を中心に据え、人間と「自然」との相互関係を追いかけることに関心を持っている。 同時に、「自然」をめぐる知識がどのような技術的媒介によって形成されてきたのかを追求している。